世田谷区「そしがや温泉21」は冷凍サウナとミストサウナが無料で、しかもプールまである【連載】TOKYO銭湯ザンブリコ(12)
ソーシャルディスタンスな散歩を満喫したら、街角の銭湯でザンブリコ――。散歩と銭湯巡りをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的なコースへとお連れします。第12回は、世田谷区の祖師ヶ谷大蔵駅からスタートです。場所は下北沢の先 小田急線は新宿から乗って、下北沢の先にある祖師ヶ谷大蔵駅。改札を出て右に直角に伸びた商店街へ。 うーん、なかなか気の利いたお店が左右に並んで思わずキョロキョロ。 ほーお、ちゃんとしたスーパーもありますよ。 でもアレだね。私(島本慶。コラムニスト、ミュージシャン)の大好きなお酒の飲める居酒屋さんは、どこも閉まってる雰囲気。まぉこのご時世ですからねぇ。 でもおそらくもう少し日がたつとやり始めるでしょうな。 実は数年前に来たことがあるんだけど、そのとき入ったカウンターだけのお店は残念ながら今は別の店になってて、ちょいと寂しい気分。でもここはゆっくり歩いて散歩するにはいい街ですよ。駅の反対側にもいろいろ飲める店はあったしねぇ。 鍵のない傘立てにビックリ まぁいいや。とにかく夕暮れ時ですから、のんびりと進んで、このあたりの路地を左に入ると確か、あぁ見えて来ました目的の銭湯「そしがや温泉21」(世田谷区祖師谷)の白い看板が。 世田谷区祖師谷にある銭湯「そしがや温泉21」の外観(画像:島本慶さん制作) 手前が広い駐車場になってて、わざわざクルマで来る人もいるみたい。 これが無料ってのがうれしいねぇ。込み合うと大変だけど、まぁたいがい停められるみたいっす。 で、入り口に向かうとこれが植物がキレイで花も咲いております。 奥には椅子やテーブルもあって、湯上がりに夕涼みできるようになってていいねぇ。見ればおばあちゃんがチョコンと座って休んでいますよ。 雨が降るかな? と思って私、傘を持ってたので傘立てに置こうとすっと、ん? この傘立てにはキーがありません。立てておくだけみたい。まいっかと置いて、なかに入り、げた箱に靴を入れます。さて券売機で入浴料大人470円の券を買ってフロントへ。 ほーお、前のロビーも広くてみんなくつろいでます。 何だかスーパー銭湯みたいで、これで温泉だしサウナも充実しております。 ん? でも今はサウナはお休みみたい。でもまたスグ始めるでしょう。 なぜかプールもあるなぜかプールもある というわけで脱衣場へ。例の100円戻りのロッカーに荷物と服を押し込み、洗い場へ。 なるほど、見渡すと正面奥の右が高温サウナで、ミストサウナもある。 その隣には冷凍サウナってのも。でもやってるのは冷凍サウナだけみたい。ちなみに高温サウナは別料金ってか。 「そしがや温泉21」の所在地(画像:(C)Google) おぉっと、右側のドアの向こうにはプールもあるみたい。で、このプールは高温サウナ料金(入浴料 + サウナ料金で700円)を払った人しか利用できないですって。でもミストと冷凍は無料だって。 まぁいいや、私は左奥のカランを確保して、頭と体を洗います。備え付けのボディーソープとシャンプーリンス、さらに何とせっけんも置いてあるのが有り難いねぇ。私はサクサク洗い終え、さてどの浴槽に入りましょうか。 おぉ! 黒湯もあって、しかもぬるま湯ですよ。うれしいねぇ! あ~いい気持ち。少し匂うけど、まぁこういうもんでしょ。軟水ですよ当然だけど。 常連さんもしっかり黙浴 しばらくボーッと湯につかってから、お次はブクブクのジェットへ。それにしてもお客はみーんな常連さんっぽくて、しっかり黙浴されてます。 唯一私の隣の若~い親子連れの子どもがくっちゃべってますけど、見ればこの子ども、3~4歳くらいかなぁ? 女の子とばかり思ってたら男の子だったんです。かわいくて、声まで女の子みたいでした。 どういうわけか、この親子と私は脱衣場でも隣で、出る時も一緒。見れば子どもの靴が女の子みたいなピンク色が交じった靴でした。 いやぁこの銭湯って、わざわざ遠くから来る人の気持ちわかりますよ。自分もそぉか(笑)。 世田谷区祖師谷にある銭湯「そしがや温泉21」の内観(画像:島本慶さん制作) さてさて、そういえば傘は大丈夫かなぁ? と見ると大丈夫でした。やっぱ銭湯が好き!
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