お台場「パレットタウン」営業終了へ 開業30年、激動の歴史を振り返る

先日、お台場のパレットタウンが営業を終了することが発表されました。今回は「お台場の顔」として知られた同施設の歴史について、20世紀研究家の星野正子さんが解説します。


2021年12月から順次営業を終了

 1993(平成5)年3月の開業以来、「お台場の顔」となってきた複合施設のパレットタウン(江東区青海)が、2021年12月から順次営業を終了することが先日発表され、大きな話題になりました。

 パレットタウンの敷地内には大観覧車を始め、商業施設のヴィーナスフォートやライブ会場のZepp Tokyoなどがあります。終了の理由は、お台場の開発計画が進展したことによるもので、2025年には1万人規模のスポーツやコンサートが行われるアリーナが完成する予定です。

 開業当時のパレットタウンはお台場の「希望の星」でもありました。なぜなら、お台場は湾岸の都市開発で整備が進んだものの、その発展には苦難が伴っていたからです。

開発の総事業費は約500億円

 都市開発の起爆剤となる予定だった1996(平成8)年の世界都市博覧会ですが、前年に同博覧会の開催中止を掲げて当選した青島幸男都知事が公約を守り、中止を決定。それ自体は評価されましたが、湾岸の開発はストップし、広大な空き地ばかりになってしまいました。

パレットタウン内にあるヴィーナスフォート(画像:(C)Google)

 そんななか、森ビル(港区六本木)、三井物産(千代田区大手町)、トヨタ自動車(愛知県豊田市)などが、当時の臨海副都心のST街区(東京都江東区青海一丁目地先)だった都有地の事業用借地権を取得して開発に乗り出したのが、パレットタウンだったのです。

 参加企業で構成されるパレットタウン運営協議会の下、共同開発された敷地面積は7万2832平方メートル(東京ドーム1.6個分)で、総事業費は約500億円でした。

 不況の時代にあって、これは久々に期待できるビッグプロジェクトで、開業時点のテナントは約160店舗。イタリアやフランスのクラシカルな街並みをイメージしたテーマ型ショッピングモールは日本初でした。

 またZepp Tokyoはライブハウスとして世界最大級で、直径100m、高さ地上115mの大観覧車も同様。

 トヨタによる自動車のテーマパーク・MEGA WEBや、世界初のアトラクションが設置されたエンターテインメント施設のネオジオワールドなど、お台場を一気に観光名所にする要素がめじろ押しでした。

宇多田ヒカルの伝説ライブも開催


【60年前の画像】パレットタウン周辺の様子

画像ギャラリー

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