都内「空き店舗」にトレカショップが次々と入居し始めている理由

近年拡大しているトレーディングカードゲーム市場。その背景には何があるのでしょうか。文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナーの中村圭さんが解説します。


親子2世代で楽しむケースも

 日本玩具協会(墨田区東駒形)によれば、カードゲーム・トレーディングカードゲームの市場規模は2020年度で1222億4千万円となっており、玩具市場規模全体(8227億5600万円)の約15%のシェアとなっています。

カードゲーム・トレーディングカードゲーム市場規模トレンド。国内玩具市場規模/(一社)日本玩具協会より作成(画像:中村圭)




 この数値はトレーディング要素のないカードゲームも入っているため、一概にはTCGの市場規模とは言えませんが、ホビー市場の中でも存在感のある分野と言えるでしょう。

 2019年度の市場規模は1133億300万円であり、対前年度比7.9%の増加となりました。2017年度までは900億円前後の市場規模を維持していましたが、2018年度以降は増加の一途となっています。コロナ禍でも市場拡大傾向にあると言えるでしょう。

 TCGはMTGや遊戯王など、販売から数十年を経過しても遊ぶ人が途絶えず、一定の人気を維持し続けているものが多くあり、ファンの息が長い特徴が挙げられます。カードゲームなので簡単に始められる手軽さの反面、やり込めば大人が楽しめる戦略性があり、次々にブースター(拡張)パックが売り出されることで戦略性も拡張され、人気が継続しています。遊戯王などは、定期的にアニメが放映されていることも人気の維持に寄与しているでしょう。

 小学校時代に始めたゲームが現在も続いていることから、学業などで一時期は止めたものの、また大人になって復活する人も見られ、何だかんだでTCG歴20年以上の人も結構います。

 現在は初期世代が親になって、ポケモンカードや遊戯王などを子どもと一緒に遊ぶ状況が生まれています。コロナ禍の自粛期間でその動向がより一層促進された可能性があると言えます。

 トレカショップは売買だけではなく、初心者が色々相談できたり、仲間と交流できたりする、TCGユーザーのコミュニケーションハブの機能もあり、新しいトレカショップが増加することでTCGを楽しむ層がさらに幅広くなることが期待されています。

進むプレミア化 数千万円の商品も


【図表】2020年度の国内玩具市場規模は8268億円! 前年度比101.5%で、コロナ禍と少子化の中でも好調

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