第3次「飲茶」ブーム到来? 1990年代からその変遷を振り返る
2019年8月19日
ライフこの数年間で本格的な飲茶を提供するレストランが急増したことから、「第3次飲茶ブーム」と呼ばれている昨今、インターネット通販事業を手掛ける味とサイエンスがこれまでの飲茶ブームを解説します。
第1次ブームは1990年代
インターネット通販事業を手掛ける味とサイエンス(中央区銀座)が、点心に関する最新動向を発表しました。

点心とは肉まんや、ギョーザ、シューマイ、小籠包、ワンタンなどといった中国料理の軽食のこと。点心はコンビニエンスストアや中華系ファミリーレストラン、家庭用冷凍食品などでリーズナブルに食べられることから、日本人の食生活で定番の存在となっています。
さらに、ここ2~3年で本格的な飲茶(中国茶を飲みながら、点心を食べること)を提供するレストランが急増し、「第3次飲茶ブーム」と呼ばれ、点心のメニューの幅が広がっています。
味とサイエンスによると、第1次飲茶ブームは1990年代だといいます。
「1997(平成9)年の中国返還に伴う日本人の香港への関心の高まりもあり、香港への旅行者は激増。最高時の1996年には、日本から香港への旅行者は238万人を超えました。パック旅行には必ずと言っていいほど飲茶が付いており、『飲茶 = 香港料理』という印象が定着しました。
同時にこの時期、香港の本格的な飲茶が食べられる都内のお店も注目されはじめます。代表的なのは、新橋で230席を収容した大型店で、香港のマキシム・グループ経営の『翠園酒家』(1977年開店)です。それに追従するように、飲茶を提供するお店は日本全国の至るところに出現し、その数は100店舗以上にのぼりました」(味とサイエンス)
第2次ブームは2000年代。香港から点心師を招へいし高価格で提供する店が多かった第1次ブームに比べ、食べ放題形式のカジュアルな飲茶レストランが現れたといいます。
「約100種ものメニューを揃え、ワゴンスタイルで提供するお店が主流となり、価格もぐんとリーズナブルになります。代表例は西麻布に店を構えた『香港ガーデン』。平日ランチで大人ひとり3000円、時間制限無しという低価格です。色々な点心を少しずつ食べたいという客のニーズに合致し、飲茶食べ放題スタイルのブームをけん引しました」(同)
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