『ろくでなしBLUES』四天王の町! 吉祥寺・渋谷・浅草・池袋の観光エリアを漫画でたどる

昭和から平成初期にかけて大人気だった漫画『ろくでなしBLUES』。そのゆかりの地を今回振り返ります。あなたはいくつ覚えていますか?


『ろくでなしBLUES』の舞台

『週刊少年ジャンプ』で1988(昭和63)年から1997(平成9)年まで連載された漫画『ろくでなしBLUES』。その物語は主人公・前田をはじめとした不良の高校生の戦いです。

 学校内のボクシング部と応援団のケンカを持ち前の腕っぷしで治めた前田は、やがて他地域の不良たちに注目される存在となります。前田のおとこ気と内に秘める優しさは、仲間の心をつかんで離しません。

『ろくでなしBLUES』(画像:(C)森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社)



『ろくでなしBLUES』のストーリーで屈指の人気を誇るのは何といっても、

・吉祥寺の前田
・渋谷の鬼塚
・浅草の薬師寺
・池袋の葛西

といった「東京四天王編」でしょう。

 都内の主要都市を牛耳る彼らのケンカの腕っぷしはもちろんのこと、そのユニークな性格に魅了された読者も多いのではないでしょうか。

 ということで今回は、それぞれの都市を作中の表現と交えてご紹介します。本作が好きな人も、まだ読んでいない人もこれら四つの都市の魅力を知れば、観光スポットをより楽しめるでしょう。

井の頭公園は聖地

『ろくでなしBLUES』で何度も登場する井の頭公園(武蔵野市御殿山)。前田が四天王の一角・葛西と死闘を繰り広げたのはまさに井の頭公園のステージでした。他にも帝拳高校と池袋正道館高校の不良たちが戦った橋も、この井の頭公園での出来事です。

 井の頭公園の正式名称は「井の頭恩賜公園」で、1917(大正6)年に開園しました。2017年には開園から100周年を迎え、今でも緑豊かな公園として親しまれています。

武蔵野市御殿山にある井の頭公園(画像:写真AC)

 公園中央の池は外周1.5kmほどで、散歩ルートとして人気です。JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅からは徒歩5分、京王井の頭線「井の頭公園」駅からは徒歩1分で行けるため、地元の人はもちろん、電車を利用しても訪れやすい公園です。

『ろくでなしBLUES』では不良の抗争の場として描かれていますが、三鷹市立アニメーション美術館(三鷹市下連雀)や、テニスコート、野球場といったスポーツ施設などで充実しています。井の頭公園を訪れた際は『ろくでなしBLUES』の舞台を楽しむとともに、美術館などの施設も利用すると、より吉祥寺の魅了を肌で味わえます。

鬼塚が名をはせた渋谷

 渋谷は渋谷楽翠学園に通う鬼塚が縄張りとする町です。前田たちが渋谷を訪れたときには、制服で歩くのが恥ずかしいと発言しており、連載当時の1990(平成2)年頃からオシャレな町という認識は変わっていないことがわかります。

 1978(昭和53)年には東急ハンズ渋谷店(渋谷区宇田川町)が開業し、1979年にはSHIBUYA109(同区道玄坂)、1987年には渋谷ロフト(同区宇田川町)が開業。こうした代表的な商業施設の開業により、渋谷の街は彩られてきました。

渋谷区道玄坂にあるSHIBUYA109(画像:写真AC)



『ろくでなしBLUES』の連載開始から30年以上たった今でも、渋谷が私たちに与える「オシャレ」という価値観は変わっていません。ふだん渋谷に行かない人でも、改めて訪れてみると新鮮な気分を味わえるかもしれません。

 今後の渋谷の開発という点では、東急グループは、渋谷でしか体験できないことに価値を置く「渋谷型都市ライフ」の実現に注力しています。そのための戦略として「働く」、「遊ぶ」、「暮らす」の3要素の融合と、その基盤である「デジタル」、「サステナブル」に取り組むことを掲げています。

「前田と薬師寺決闘の地」浅草・吾妻橋

 前田同様に無駄な争いを好まない性格の四天王・薬師寺。前田と薬師寺はヒロイン・千秋を巡る恋敵であり、浅草の吾妻橋で決闘を繰り広げました。

吾妻橋(画像:写真AC)

 2012年に東京スカイツリー(墨田区押上)が開業して以降、吾妻橋は浅草寺エリアと東京スカイツリーエリアを結ぶ橋として知られています。橋が築かれたのは1774(安永3)年であり、江戸時代の安永より人々が隅田川を渡る術として使われてきた長い歴史を持ちます。

 毎年7月頃には隅田川花火大会が催されており、吾妻橋は人気の見物スポットです。花火の開催地からの距離が近いため、体の中まで響くほど打ち上げの音は大きく、目の前には視界いっぱいに打ち上げ花火が広がります。

 この絶好のスポットを求める見物客は多く、毎年人で大混雑するほどの人気っぷりです。花火大会でもお祭り気分を堪能したい人にはもってこいのスポットです。

 2021年の隅田川花火大会は10月23日(土)に実施予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止、地元の人々と来場者の健康と安全を第一に考えた結果、開催中止と発表されています。

 浅草は伝統的な建造物が多く、他の東京の町と比べると風変わりです。浅草の魅力は歩くだけでも楽しめることではないでしょうか。食べ歩きスポットが充実しており、美しい景観は見ているだけでも心が洗われます。

 ワクチン接種者の増加が見込まれる、2022年の開催が期待されます。

葛西が牛耳る池袋

「東京四天王」で最強と名高い葛西が通う池袋正道館高校はその名の通り、池袋にあります。

 葛西が得意技のパワースラムで前田を圧倒した場所は東池袋中央公園(豊島区東池袋)だとファンの間で推測されています。東池袋中央公園は巣鴨刑務所跡地の再開発事業にとして、サンシャイン60とともに1980(昭和55)年に作られました。昨今ではコロナウイルスの感染拡大防止の観点から開催されていませんが、2019年頃まではダンスライブなどが催されていました。

豊島区東池袋にある東池袋中央公園(画像:写真AC)



 東池袋中央公園から道を挟むとサンシャインシティ(同)がそびえ立ちます。自分の生き方に葛藤した葛西がひとり訪れる水族館は、このサンシャインシティの中なかにあるサンシャイン水族館です。「天空の旅」、「水辺の旅」、「大海の旅」の3ブースで構成されるサンシャイン水族館は、まさに大都会のオアシスといえるでしょう。

『ろくでなしBLUES』での池袋は荒れた危険な町のイメージをほうふつとさせますが、現代では大きく変化しています。LIFULL(千代田区麹町)の調査によると、コロナウイルスの感染拡大以前の2017年、2018年、2019年では「借りて住みたい街ランキング」で3年連続1位が池袋です。充実した施設や便利なアクセスなど、その魅了を感じると池袋に住みたくなるかもしれません。

四天王の四つの都市

『ろくでなしBLUES』に登場する四天王の聖地、吉祥寺、渋谷、浅草、池袋についてご紹介しました。

 四つの都市の立地としては浅草が東に寄っていて、吉祥寺が西に位置します。そのためもしそれらの都市を回りたい場合は、中央に位置する渋谷と池袋を連続して訪れるとよいでしょう。

『ろくでなしBLUES』(画像:(C)森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社)

 緊急事態宣言が明けたら、『ろくでなしBLUES』のキャラクターが訪れた場所に足を運んでみませんか? 観光スポットとしても人気な場所ばかりなので、漫画のファン以外も楽しい外出になると思います。


【画像】表参道駅に貼られた『ろくでなしBLUES』葛西のポスター

画像ギャラリー

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