コロナ禍で消費者が「日本回帰」? 外国人客ゼロでも好調「和アイテム」の数々
2021年3月29日
ライフ「和」を感じさせるアイテムというと、コロナ以前であればインバウンド(訪日外国人客)需要を想定した商品と捉えられるイメージが強くありました。しかしコロナによって海外渡航が制限された今、むしろ日本の女性たちが再び和の小物に注目するようになったといいます。その背景を探りました。
高まる「ご自愛消費」ニーズ
コロナ禍で目まぐるしく変化した消費者マインド。そのキーワードのひとつに「回帰」が挙げられます。
第1波と呼ばれる感染拡大が広がった2020年4~5月頃から、ニュース報道などでしきりに使われた“不要不急”という言葉は、消費者が「自分にとって本当に必要なものは何か」を問い直す契機となりました。
満員電車での毎日の通勤や、仕事のお付き合いの飲み会、周囲の視線を意識したメイクやファッション――。それらをいったんリセットして、本当に必要なものを自分自身で考える回帰行動は、くしくもコロナ禍がもたらした心身デトックスだったと言えるかもしれません。
では、デトックスによって空いたスペースに新しく追加されるものは何か? 2020年末から年明けにかけて頻繁に聞かれるようになった「ご自愛消費」「ごほうび消費」という言葉がそのヒントとなります。
スナックミー(中央区日本橋箱崎町)が25~59歳の男女670人を対象に行ったネット調査(2021年1月)によると、過去半年間に気分転換やストレス発散の目的で「ご自愛消費」をしたと答えた人は全体の86%。理由には「自分へのごほうびに」「日々の楽しみを増やすため」などが並びました。
ご自愛消費にかける支出は、「1万円以上3万円未満」が22%と最多。その額はコロナ以前の「1000以上3000円未満」から大きく増加しています。旅行や遊興の機会が激減したなか、別のところで自分のための支出を楽しむ消費者の動向が垣間見えます。
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