いくつ覚えてる? 東京から消えた「コンビニチェーン」の数々
2021年4月2日
ライフ大手企業の寡占化が進む現在と異なり、かつて都内には大小さまざまなコンビニチェーンが存在していました。その歴史について、ライターのミゾロギ・ダイスケさんが解説します。
マイナーコンビニ、いくつ知ってる?
いきなりですが、次の屋号はかつて東京都内に出店していたコンビニチェーンです。
・チコマート
・ショップアンドライフ
・アップルマート
・フレンドマート
・タイムズマート
・パンプキン
・ダウンタウン
・パワーコンビニ情熱空間
あえて店舗数が少なかったマニアックなものを挙げたので、ひとつも知らないという人が多いかもしれませんが、もっとメジャーなチェーンのなかにも、東京から姿を消した例は数多くあります。それらはなぜ、消えてしまったのでしょう?
2000年代以降は大手に集約化
コンビニチェーンが消えた理由の多くに、業界の再編があります。

電子レンジで温めて提供する冷凍弁当「とれたてキッチン」でおなじみだったam/pmは、1989(平成元)年に日本での出店が始まりました。また1994年には、雪印乳業系のコンビニ・ブルマートを吸収し、勢力を拡大させています。
ところが、am/pmは2010年にファミリーマートに吸収合併され、翌年には日本から完全に消滅しました。
ココストアは1971(昭和46)年、愛知県内に1号店をオープンさせた古参コンビニです。1993年に都内に進出し、2001年には赤い看板が目印だったコンビニチェーン・HOT SPARを傘下に入れるなど成長を続けていましたが、2015年にファミリーマートに吸収され、街から消えることになります。
サークルKは東海地区を拠点に1980年より展開され、2000年代には都内でも店舗が目立つようになっていました。一方、サンクスも同じ1980年デビューです。翌年には中野区に都内1号店をオープンさせ、そこから全国規模に拡張していきます。
サークルKとサンクスの運営会社が合併したのは2004(平成16)年のことです。以後タッグを組んだ両チェーンですが、2016年に事実上ファミリーマートに吸収されることで、ふたつの屋号はなくなりました。
翻って考えれば、現在のファミリーマートは従来のファミリーマートと、
・am/pm
・ブルマート
・ココストア
・HOT SPAR
・サークルK
・サンクス
などが合体した姿なのです。

New Article
新着記事
-
【東京女子お悩み相談】入社早々「いじられキャラ」に……22歳、ベンチャー勤務のおっとり女性を悩ます不名誉なレッテル
2021年4月18日
-
【東京出身タレント名鑑】15秒で視聴者メロメロ? 天然キャラ・本田翼(三鷹市)にCMオファーが途切れないワケ
2021年4月18日
-
深夜の新宿で「広島に向かって!」と突然の懇願 20代女性客のやむに止まれぬ事情とは【連載】東京タクシー雑記録(5)
2021年4月18日
-
コロナで街から消えた大学生の「新歓イベント」 かつてのお祭り騒ぎはもう見られなくなるのか?
2021年4月18日
-
似てるけど全く別物! 「とんかつ」「カツレツ」 、あなたは違いを知っていますか?【連載】アタマで食べる東京フード(15)
2021年4月18日
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画