現代の若者が平成文化の「不完全さ」をエモく感じる理由
2020年6月14日
ライフ流行は繰り返す、とは言いますが、令和の若者たちが今、熱視線を送っているのは「平成後期」のアナログなアイテムたち。どんなところに彼らは魅了されているのでしょうか。Z総研トレンド分析担当の道満綾香さんが解説します。
チェキ、ポチャッコ、デコ文化
流行は繰り返す、とはよく言いますが、令和を生きるZ世代(1996~2012年に生まれた若者たち)の間では今まさに、平成後期にはやった遊びやアイテムが注目を集めています。

およそ20年前の流行ですから、現在30~40代前後の人たちにとっては、きっと青春時代をともに過ごした懐かしいキーワードがめじろ押しのはず。
具体的なアイテムと彼らの楽しみ方、そして流行の理由や背景についてご紹介していきます。
プリント写真はオタ活で大活躍
まずは1998(平成10)年に発売された富士フイルム(港区赤坂)製のインスタントカメラ「チェキ」や、スマホなどで撮影した画像をコンビニのマルチコピー機で紙に印刷する「ネットプリント」(若い子は「ネップリ」と略すそうです)。
ネップリに関しては、かつては履歴書に貼る証明写真の印刷などで利用する人が多かったでしょうか。
現在は、紙に印刷した写真をお気に入りのアイテムやスイーツの周囲に配置して飾り立て、その状態をさらに撮影してSNSにアップする、いわば手作りの「おしゃれ小道具」のひとつとして使うそう。

さらに好きな有名人・芸能人の写真をプリントアウトしてキーホルダーなどのオタ活(オタク的な活動)グッズを自作するなど、使い方は現代風にアレンジされていっています。
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