TOEIC600点が進級条件 さかなクンが客員准教授の「東京海洋大」とはどのような大学なのか
2020年5月31日
ライフその専門性の高さゆえ一般的な知名度は低いものの、優れた業績を誇る大学は数多く存在しています。今回フォーカスするのは、国立大学の東京海洋大学。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
起源は明治期
魚類学者でタレントのさかなクンが名誉博士の称号を授与され、客員准教授の肩書を持つ東京海洋大学(港区港南)は2003(平成15)年10月、東京商船大学と東京水産大学が統合されてできた国立大学です。

両校の歴史は、それぞれ明治期にまでさかのぼることができます。
旧東京商船大学は日本人の船員養成を国家的プロジェクトと考えた明治政府が三菱に商船学校設立を命じ、1875(明治8)年に設立したのが起源となっています。一方、旧東京水産大学は1888(明治21)年に設置された大日本水産会伝習所から歴史が始まり、ともに10年以内に国に移管されました。
近代国家へ歩み始めた時期の教育機関を起源とする東京海洋大学は、現在3学部(海洋生命科学部、海洋工学部、海洋資源環境学部)8学科を有しています。募集定員は435人と少ないものの、志願者は毎年2000人を超すなど狭き門です。
キャンパスは品川キャンパス(同)と越中島キャンパス(江東区越中島)のふたつがあるものの、その専門性の高さゆえに一般的な知名度はさほど高くない東京海洋大学。同大は、いったいどのような大学なのでしょうか。

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