東京大学法学部出身の総理大臣、実は一人しかいなかった! 意外過ぎる理由とは
2021年3月3日
ライフ日本の文系エリートが集う東京大学法学部ですが、実はこの学部出身の総理大臣は、たったひとりしかいないのをご存じでしょうか。ライターの橘真一さんが解説します。
エリート中のエリートが集まる東京大学法学部は
『東大王』(TBS系)や『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)など、東京大学(文京区本郷)や東大生を扱ったテレビ番組が人気を呼んでいます。東京大学は言うまでもなく日本最高峰の大学であり、中でも全国からエリート中のエリートが集まる法学部は数多くの政治家や官僚を輩出している……そんなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。
確かにそれは間違いありません。しかし、一方で日本の歴代内閣総理大臣全63人のうち、「東京大学法学部出身者」はわずかにひとりしか存在しないのです。
平成:令和の首相は早稲田大学が多い
上記を実証するためにすべてをリスト化したいところですが、それはあまりに膨大になるため、ここでは1993(平成5)年の55年体制(与党・第1党として自由民主党が政権を維持し、野党・第1党を日本社会党が占めていた体制)崩壊後の、総理大臣の出身大学のみを挙げます(以下文中敬称略)。
・第79代:細川護熙(上智大学法学部)
・第80代:羽田孜(成城大学経済学部)
・第81代:村山富市(明治大学専門部政治経済科)
・第82~83代:橋本龍太郎(慶応義塾大学法学部)
・第84代:小渕恵三(早稲田大学第一文学部)
・第85~86代:森喜朗(早稲田大学第二商学部)
・第87~89代:小泉純一郎(慶応義塾大学経済学部)
・第90、96~98代:安倍晋三(成蹊大学法学部)
・第91代:福田康夫(早稲田大学第一政治経済学部)
・第92代:麻生太郎(学習院大学政治経済学部)
・第93代:鳩山由紀夫(東京大学工学部)
・第94代:菅直人(東京工業大学理学部)
・第95代:野田佳彦(早稲田大学政治経済学部)
・第99代:菅義偉(法政大学法学部政治学科)
上記14人のうち東京大学OBは鳩山由紀夫のみであり、その鳩山も法学部ではありません。

つまり、たったひとりしかない東京大学法学部出身の総理大臣は、55年体制崩壊以前の49人のなかにいるということになります。
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