犬猫のストレス解消に、あなたは何してる? 2019年ペットの健康に関する調査、部屋の温度設定は「気にしない」の声多数
au損害保険が行ったペットの健康に関するアンケート調査で、犬のストレス解消法のトップは「定期的な散歩」、猫は「こまめなトイレ掃除」となったことがわかりました。そのほかに、いったどのようなことがランクインしているのでしょうか。部屋の温度設定は「特に気にしていない」多数 au損害保険(港区港南)が全国の犬猫の飼い主1000人を対象に行ったペットの健康に関するアンケート調査で、犬のストレス解消法のトップが「定期的な散歩」、猫が「こまめなトイレ掃除」となったことがわかりました。 犬猫は人間にとってかかせない存在(画像:写真AC) 調査期間は、6月21日(金)から6月24日(月)まで。対象者1000人の内訳は、犬の飼い主が500人、猫の飼い主が500人です。 ペットのストレス対策について、犬の飼い主は「定期的な散歩」が71.8%でトップ。次いで「適度な食事」が57.0%、「一緒に遊ぶ時間を作る」が52.4%でした。一方猫の飼い主は、「トイレをこまめに掃除する」が59.4%でトップ。次いで「一緒に遊ぶ時間を作る」が51.4%、「適度な食事」が50.0%、「爪とぎを用意しておく」が47.0%となりました。 そのほかに部屋の温度設定について、特に気にしていない飼い主が多数であることもわかりました。暑い時期、ペットのいる部屋の室温を何度にしているか尋ねたところ、犬は25度(17.9%)、猫は28度(15.2%)との回答が多く集まりました。特に気にしていないと答えた飼い主も、犬で23.2%、猫で37.0%でした。 ストレス防止「環境はできるだけ変えないほうが良い」 獣医師による24時間365日の電話相談サービス「Anicli(アニクリ)24」の院長・三宅亜希さんは、ペットの健康について注意すべき点を、次のように回答しています。 ――ペットの健康状態について、飼い主はどんな点から判断すればよいですか。 飼い主さんがどこか普段と違うと感じるときは、たいてい何か原因があることが多いです。食事の面なら量、食べ方。排泄の面では量、回数、臭い。毛並み、毛づやにも健康状態が表れます。猫は上下運動をしなくなったり、暗くて狭いところに入って出てこなくなったりすると、体調が悪いサインです。 ――健康な生活のために、まず気をつけるのはどんな点ですか。 やはり適切な食事、運動、休息です。日本は運動不足な犬が多いと言われています。小型犬でもなるべく外を歩くことが必要。家の中で家族と犬だけの生活をしていると、外に出たときに車や他の犬が怖くなってしまいます。子犬の頃からいろいろな場所に連れ出す、他人と触れ合うことが大事です。 ――そもそもペットにストレスはありますか。 あります。ただ、ストレスはあって当たり前でもあります。最近言われているのは、犬が飼い主のストレスの影響を受けるということ。「自分の飼育の仕方が悪いのかな?」などと、あまり細かいことを気にしすぎるのもよくありません。 ――ストレス解消にはどんな方法がよいですか。 原因によって解消法は変わります。運動不足によるストレスには散歩はとてもいい。逆に元気がないときは散歩より休息が必要です。犬や猫は環境が汚れているとストレスを感じるので、トイレをこまめに掃除することも大切。 またペットの環境はできるだけ変えないほうが良いです。引っ越しなどやむをえない場合は、例えば前に使っていた寝床をそのまま移すだけでもずいぶん違います。犬も猫も飼い主が遊んでくれることが好きですので、ぜひ一緒に遊んであげてください。 ――夏のペットの部屋の室温について、気をつける点はありますか。 暑すぎるところは良くないですね。犬の方が暑さに弱い傾向があります。犬・猫どちらも飼育している場合は、室温は犬に合わせて、猫は涼しくない別の場所に移動できるようにしてはいかがでしょう。
- ライフ