日本風カレーライスを考案した軍人が創設 私立医大御三家「東京慈恵会医科大学」とはどのような大学なのか
2020年8月28日
ライフ「私立医大御三家」として知られる東京慈恵会医科大学。同大の創立者はなんとあの日本の国民食を広めたひとりとしても知られています。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
歴史は約140年
東京の大学は「MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」などの大学群で多く語られがちですが、同じように医学部でも戦前の旧制医科大学時代からの私立医大御三家(慶応義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学)があります。
これらは1920(大正9)年の慶応義塾大学(港区三田)を皮切りに、いずれも1920年代に大学の認可を受けた伝統ある医科大学です。
三つの大学のうち、1921年に大学となった東京慈恵会医科大学(港区西新橋)は私立の単科医科大学として最古の歴史を持ちます。

現在は西新橋キャンパスと国領キャンパス(調布市国領町)の2キャンパス体制で医学部医学科と看護科、大学院を有しています。
大学となったのは今から約100年前ですが、東京慈恵会医科大学の歴史はそれよりももっと古い1881(明治14)年までさかのぼることができます。
同大の歴史と日本の医学界は、創立者である海軍軍人で医学博士の高木兼寛(かねひろ)とイギリス人医師との出会いがなければ、全く違ったものになっていたかもしれません。
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