かつてはキワモノ扱いも 今やすっかり「ご意見番」化したギャルタレの妙に説得力あるトーク力とは
2020年8月18日
ライフかつて「絶滅した」とまで言われた、東京・渋谷を中心とするギャルたち。そのギャルが今、テレビのバラエティー番組などで引っ張りだこになっています。なぜ今の時代に彼女たちはウケるのか。フリーライターの苫とり子さんが分析します。
「絶滅」とまで言われたギャルの復権
90年代後半、日本では中高生の間で空前の「ギャルブーム」が巻き起こっていました。
ギャルの聖地と呼ばれた渋谷109(渋谷区道玄坂)を構える東京・渋谷。
そこでは昼夜を問わず、当時一世を風靡(ふうび)していた安室奈美恵のファッションをまねたアムラーや、黒く日焼けした肌と脱色した髪の毛が特徴のヤマンバギャル、第二のカリスマとして降臨した浜崎あゆみに憧れる白ギャルたちが行き来していたのです。
ファッション誌『egg』をはじめさまざまな媒体で取り上げられたギャルブランドCOCOLULUの派手な柄のTシャツやデニム、ハイビスカス柄が施されたALBA ROSAのグッズ、厚底ブーツやルーズソックス……。
思い思いのファッションに身を包んだギャルたちは、PHP片手に友人とのおしゃべりにいそしんだり、パラパラを踊っていたりしました。
ギャル雑誌も次々と休刊した2000年代
しかし、2000年代に入ると、ギャル文化は徐々に衰退。もちろんギャルが全くいなくなったわけではなく、雑誌『小悪魔ageha』のファッションを参考にしたアゲ嬢や、若者らしさと大人感が両立した姉ギャルなども存在していましたが、原宿系・清楚(せいそ)系ファッションの台頭によって、前ほど目立たなくなります。
そのうちメディアで取り上げられることも少なくなり、ギャル系雑誌は次々と休刊に。スマホが登場し、SNSで誰とでもつながれる時代になったことで、ギャルサー(ギャルが集うサークル)をはじめとするコミュニティーが不必要になったこともひとつの理由かもしれません。
しかし、2018年頃からギャルブームは徐々に再燃します。

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