新型コロナが教育現場に与えた衝撃 教育機会の平等は今後保てるのか?
2020年5月29日
ライフ新型コロナ禍で大きく変わった教育の形。対面型からオンライン型への移行など、課題はさまざまです。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
誰もが予想できない事態が起きた
教育現場ではいくつかの感染症の対策がすでに存在しており、学校保健安全法で罹患(りかん)者は一定期間、出席停止になることが定められています。通常はインフルエンザやノロウイルスといった既存の感染症が前提とされています。

今回の新型コロナウイルスの衝撃は、2009(平成21)年にパンデミック(世界的大流行)となった新型インフルエンザ以来のことでした。当時、大阪府や兵庫県は1週間の休校措置を取りました。
それを踏まえると全国規模で3か月にわたる今回の休校措置は、国民誰もが経験したことのない事態と言って過言はないでしょう。
また休校措置は教育現場に対し同時多発的に混乱を起こしたため、学校教育は大きな転換点に直面しています。教育現場では、これから何が必要とされ、何が求められるのでしょうか。
生活の乱れやストレスを抱える子どもたち
国立成育医療研究センター(世田谷区大蔵)は2020年5月22日(金)、小学生から高校生とその保護者を対象にしたアンケート集計の中間報告「こどもたちの生活とこころの様子」を発表しました。

アンケートでは、ほとんどの年齢層が就寝時間や起床時間について「学校があるときと変わった」と答えました。そのことからも、これらの時間を元の状態に戻すためには家庭でのサポートが必要であることがわかります。
また小学1年生から3年生の低学年で、家庭内でどなられる回数やコロナのことを考えて嫌な気持ちになる割合も高まっています。

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