現在の若者がファッション雑誌より「SNS情報」を信用する根本理由
2020年8月10日
ライフかつてトレンドの発信源といえば、ファッション雑誌やテレビというのが常識でした。その役割が今やSNSに取って代わっているとのこと。なぜ今の若者は雑誌よりSNSの情報を信用するのでしょうか。Z総研トレンド分析担当の道満綾香さんの解説です。
雑誌を読む若者は今も当然いるけれど…
大人世代の皆さんは学生の頃、流行のファッションやメイク、美容などの情報をいつもどこで仕入れていましたか?

雑誌で流行をキャッチしていたという人が多いのではないでしょうか。新しいトレンドを生み出し、広めていくのはいつだって雑誌、という文化に慣れ親しんできた人も多いと思います。
現在のZ世代(1996~2012年に生まれた若者たち)にも雑誌を買って読んでいる人はもちろんいますが、以前とはだいぶ楽しみ方が異なってきていると言えるかもしれません。
加速する付録の豪華化、背景にあるのは
最近の雑誌には付録がつきもの。むしろ付録がメインなのでは? と思ってしまうほど豪華になっており、ネットニュースなどで付録が取り上げられた雑誌はたちまち完売! なんてこともしばしば起きています。
さらには付録だけが欲しくてメルカリなどのフリマアプリで付録を買う、という人までいるのが現代です。

なぜここまで、雑誌本体ではなく付録が注目されているのでしょうか?
そもそも付録の「豪華化」のきっかけとなったのは2001(平成13)年、日本雑誌協会(千代田区神田神保町)が付録に関する規制を大幅に緩和したことでした。それ以降、宝島社(同区一番町)など各出版社から、重さや寸法などに捉われない自由度の高い付録が次々と登場します。
規制緩和の背景にあるのは、ご存じの通り雑誌の販売部数の大幅な減少です。月刊誌・週刊誌ともに販売額は1997年をピークに毎年、右肩下がり。休刊数が創刊数を上回るなど、業界では厳しい状況が続いています。

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