年間チャートでも存在感 「ボカロ系ユニット」を何度も聴きたくなるワケ
2020年12月6日
ライフ2020年に飛躍を遂げた音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」「ヨルシカ」「YOASOBI」。3組に共通するのは、ボーカロイドで楽曲を制作するクリエイターと女性ボーカルという点です。彼らの人気の理由は何なのか? 音楽ライターの村上麗奈さんが解説します。
ずっと真夜中でいいのに。ヨルシカ YOASOBI
「ずっと真夜中でいいのに。」「ヨルシカ」「YOASOBI」。
2020年に注目されたこの3組はともに、音声合成ソフトVOCALOID(ボーカロイド)で楽曲を制作する「ボカロP」としても活躍するクリエイターと、女性ボーカルが所属する音楽ユニットです。
ボーカロイドとJPOPを融合させたような音楽性で若者を中心に人気を獲得し、音楽ストリーミングサービスSpotifyでは、東京をはじめ日本での人気曲が集まったプレイリスト「Tokyo Super Hits!」の常連でもあります。

ボカロPが作曲しているだけあって、ボーカロイド音楽の特徴とも言える言葉数の多さや加工した鍵盤の音(リリースカットピアノと呼ばれる)が目立つ3組。彼らが人気を集めた理由とは一体何でしょうか。
ずっと真夜中でいいのに。とヨルシカは、いまだに詳細なプロフィールや容姿を公開していません。このような活動形態でも人気を集めるようになったのは、ネット上で十分に活動できるようになったがゆえの特筆すべき変化と言えるでしょう。
この活動の仕方はしばしば「謎に包まれた」という煽(あお)り文句によって聴き手側の興味をか掻き立てます。
しかしプロフィールを公開しないことによる効果はそれだけではありません。作曲者や演奏者が何者かわからないことで、楽曲を作り手・歌い手の意思表示とは捉えられなくなるのです。

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