クラスター、ソーシャルディスタンス…… カタカナ英語を「何となく」理解する日本人の不思議な言語感覚とは
2020年5月31日
ライフソーシャルディスタンスにクラスター、ロックダウンなど、新型コロナウイルスの関連でさまざまなカタカナ語を耳にしました。英語が決して得意ではないのに、その意味は何となく理解できてしまうという、日本人の不思議な言語感覚はなぜなのでしょう。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
日常にあふれる英語の不思議
2020年上半期に東京で大はやりした言葉といえば、ソーシャルディスタンス。直訳すれば「社会的距離」あるいは「社会的隔離」という意味です。言わずもがな、新型コロナウイルスの関連で使われるようになった単語です。

気がつけば、東京のあちこちで誰もが「ソーシャルディスタンスを保とう」と言っているわけですが、いったいどこから始まった言葉なのでしょう。
調べて見ると3月中旬からネットメディアが使い始めて、テレビや全国紙へと拡大しています。
ここで不思議なことがひとつ。テレビでは比較的早い時期から「ソーシャルディスタンス」という言葉の意味を解説しているのですが、新聞・雑誌ではそうした記事があまり見当たりません。SNSなどを通じて、なんとなく広まっていたという感じです。
このソーシャルディスタンスという言葉を筆頭に、「クラスター(感染者集団)」とか「パンデミック(世界的大流行)」という言葉も、新型コロナウイルス関連の記事では当たり前に使われています。
ここで筆者(昼間たかし。ルポライター)は気づいたのです。日本人はいつの間にか「なんとなく英語を理解する」ようになっていたのか、と。
これはとても不思議なことです。
世界では共通言語として英語が最も普及しています。延期になってしまいましたが、2020年は東京オリンピック・パラリンピックのおもてなしのためにも、東京人の英語力が期待されたました。
でも、日本人の英語力は必ずしも高くはありません。

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