万葉集にちなんだ坂がなぜか文京区にあった――由来とは?【連載】拝啓、坂の上から(3)
2020年6月9日
知る!TOKYO現存する最古の和歌集「万葉集」には、東京の坂にゆかりある歌のほか、新型コロナで疲弊した日本への応援歌のような和歌が収録されているそう。フリーライターの立花加久さんがナビゲートします。
「せんべろ」もお預けだった2020年春
2020年春は、日本全国が新型コロナウイルスによる自粛ムードに包まれました。気持ちのいい行楽シーズンに何とも恨めしいことでしたが、戦後初めてともいえる非常事態と心得て、多くの人が「コロナが収束するまで」と我慢のときを過ごしました。
筆者も、いつも仕事帰りにちょっと居酒屋で「せんべろ」と決めていましたが、2020年春は自粛。早めに帰路について、家飲みのさかなをスーパーで買い求めることがめっきり増えました。
ちなみによく買ったのは安くてお手軽な鶏レバーです。レバーは軽くゆで、ネギとポン酢、そしてオリーブであえたりしていただきます。
ところでレバーや内臓ホルモン系の名前を聞くと、つい思い浮かぶ四字熟語に「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」なんてのがあります。中国の歴史読本「十八史略(じゅうはっしりゃく)」の中で紹介されている故事に由来しています。

「臥薪」は寝心地の悪い薪の上に臥(ふ)して寝て、「嘗胆」つまり苦い胆(きも)を嘗(な)めて戒め、スキルをアップを図ってリベンジを誓うといった、意外に前向きな四字熟語なのです。自粛が続いた日本の気分にピッタリかもしれません。
さてスキルアップといえば、やはりオススメなのがお手軽な読書です。それも、前出の「十八史略」もそうですが、古典に親しむのはいかがでしょうか。
中でも、「令和」の出典ともなり注目された「万葉集」は面白いですよ。
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