神楽坂にある急カーブを描く「妙な形の交差点」は一体何なのか【連載】東京うしろ髪ひかれ地帯(2)
2020年5月25日
知る!TOKYO文化的な街として知られ、いつも多くの人でにぎわう神楽坂。そんな神楽坂から数百m西に進むと妙な形の交差点があります。都内探検家の業平橋渉さんが解説します。
江戸時代から残っている地名も
常に変化が著しい東京の街を歩いていると、ふと妙なところに出くわすことがあります。わざわざ気にする必要もないのに、なんだか気になるスポットーー今回は新宿区の神楽坂です。
味のある東京に住んでみたい人にとって、神楽坂周辺は打ってつけのエリアです。

特に「神楽坂○丁目」という地名周辺の旧牛込区エリアは、新宿区が誕生し、住居表示を実施する際に町名の変更を拒んだため、地名が江戸時代からそのままです。もしくは少しだけ変えてそのまま、というエリアがたくさん残っているのです。
具体的には市谷船河原町(いちがやふながわらまち)、市谷砂土原町(いちがやさどはらちょう)、筑土八幡町(つくどはちまんちょう)、細工町など、時代劇さながら。なお「神楽坂○丁目」という地名は、住居表示の際に付けられた比較的新しい地名です。
中古でも一億円超えの物件はざら
ただ、このエリアに家やマンションを買って暮らそうとすると、ハードルは決して低くありません。古くからの住宅も多いため、価格は「さすが新宿区」といった感じです。

さほど広くない中古の一戸建てでも1億円超えはざらで、この原稿を書くにあたって格安物件はないものかと探してみましたが、やはりありませんでした。築40年で資産価値があまりなさそうな一軒家で、かつ再建築不可物件でも5000万円近くします。
ちなみにハザードマップを見ると、神楽坂周辺は武蔵野台地の上に位置するため、地盤は頑丈ですが、災害時には火災の危険などがあります。
火災の危険が高いのは、区画整理があまり行われておらず狭小な道が連続しているためです。
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