誰でも一度は考える? 地下鉄「丸ノ内線」の地上区間はなぜ長いのか
2021年2月7日
知る!TOKYO東京の地下鉄は地下鉄とは名ばかりに、地上を走る姿も目立ちます。今回注目するのは丸ノ内線です。その理由について、ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
地下鉄は必ずしも地下だけを走っていない
進学や就職を機に上京し、東京で新生活を始めた人はさまざまなことに戸惑います。あまりの人の多さに「今日はイベントでもあるのか」と勘違いしてしまうのは、もはや「あるあるネタ」といってもよいでしょう。
そんな上京者がもっとも驚くものと言えば、複雑な鉄道路線ではないでしょうか。なにしろ東京の路線数は多く、ホームもいったい何番まであるのか……などなど。
今でこそ道案内のスマートフォンアプリが懇切丁寧に教えてくれますが、昔は「本当にこの電車に乗って間違いないのか……」とドキドキしたものです。
慣れるまで時間がかかるのは、都内を縦横無尽に走る地下鉄路線です。とりわけ上京者を混乱させるのは、地下鉄が必ずしも地下を走っていないということ。
東京の地下鉄は東京メトロの9路線と都営地下鉄の4路線、あわせて計13路線。しかし、このうちすべての区間で地下を走っているのは南北線と半蔵門線(東京メトロ)。大江戸線と浅草線(都営地下鉄)の4路線だけで、地上部分も走る地下鉄のほうがむしろ多数なのです。
渋谷駅は特にわかりやすい
中でも堂々と地上を走っているのが、東京メトロの銀座線と丸ノ内線です。

銀座線の渋谷駅は地下鉄にもかかわらず、なぜか駅の3階に位置しています。地下を走っているはずが、「次は終点の渋谷です」というアナウンスに次いで見えてくるのは華やかな渋谷の街――。
逆に渋谷駅から銀座線へ乗ろうと思ったとき、案内図に従って歩けば矢印は上へ。上京したばかりの人であれば「地下鉄なのになぜ?」と混乱必至です。
とりわけ、銀座線の渋谷駅は2020年に新駅舎へとリニューアルされ、開放感のあるおしゃれなホームになりました。世界に知られる渋谷・銀座・浅草の3エリアをつなぐ路線ならではの都会感あふれるホームですが、知らない人が見たら地下鉄のホームとはわかりません。

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