「ピンチ」が日本を強くする――新型コロナ禍で次々生まれる「非・移動型」新ビジネスの最前線とは
2020年5月9日
ライフ新型コロナウイルスは、人々がこれまでに経験したことのない生活面・経済面の制約をもたらした一方で、新たなライフスタイル、ビジネスを成長させるチャンスという側面も担っているといいます。消費者経済総研 チーフ・コンサルタントの松田優幸さんが解説します。
ピンチに見舞われるビジネスや生活の現状
5月は、まさに「お出掛け日和」の季節です。しかし残念ながら2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でゴールデンウイーク(GW)も自粛期間。お出掛けはできずじまいでした。
例年、GW前の4月は東京にさまざまな商業空間が誕生するシーズンです。
2020年4月も、本来であれば「グリーンスプリングス」(立川市緑町)、「東京ミズマチ」(墨田区向島)、「羽田エアポートガーデン」(大田区羽田空港)、「有明ガーデン」(江東区有明)などがオープンする予定でした。
これらの施設は以前、2020年1月27日配信の「アーバンライフメトロ」の記事(「キーワードは温泉や海辺? 知っておくべき『東京の注目スポット』ベスト10」)で取り上げたものです。
しかしグラウンドオープンは軒並み延期に。「東京でのお出掛け」も、しばらく我慢することになりそうです(「グリーンスプリングス」は一部店舗のみ開業しています)。

町の飲食店もレジャー施設も、営業短縮や自主休業。日本の生活や経済は今、「ピンチ」を迎えています。
過去の進化や変化も、ピンチから生まれた
日本はこれまでも、さまざまな危機(ピンチ)に見舞われてきました。
太平洋戦争では、日本は焦土になりましたが、その後インフラ建設が進むなどして高度経済成長を成し遂げます。また1970年代に起きた「オイルショック」の後には、省エネルギーの技術進展が進みました。日本は「ピンチで進化」してきた国なのです。
2011年の東日本大震災の後には、人と人との「つながり」を大切に思うようになりました。その機運に後押しされて普及したと言われているのがコミュニケーションアプリ「LINE」です。非常時の連絡の確認から、「既読」の機能が生まれたと言われています。「ピンチによって新たな変化」が現れた好例です。
今回の記事は、新型コロナによる経済・生活面での「ピンチで変化・進化」がテーマ。「日本はどう変化するのか?」をお伝えしていきます。

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