【2020年大学入試】広がる「早慶狙いめ」説は本当か? 冷静にデータから読み解いた
2020年1月19日
ライフセンター試験は2日間の日程を終え、いよいよ大学入試本番の季節を迎えました。2020年の受験生の傾向が「安全志向」と言われる理由と背景について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが迫ります。
入試制度変更と、定員厳格化の余波
2020年1月18日(土)、19日(日)に最後のセンター試験が行われたのを皮切りに、大学入試が本格的にスタートしました。
ここ数年、私立大学の定員厳格化が続くなかで受験生の考えにも変化が見られています。狭き門になってしまった私立大の一般入試を避け、推薦やAO入試で早々に合格を決めるなど「安全志向」が強まっていますが、2020年の受験生は特にその傾向に拍車が掛かっています。
その理由のひとつが、2021年に大幅な変更が予定されている大学入試制度です。

翌年が大学入学共通テストの実施初年度ということもあり、20年の受験生は例年以上に現役合格にこだわり、確実に合格できるようランクを下げていると言われています。しかし、志望者数が減ったからと言って東大を筆頭とする難関大学が本当に狙い目と言えるのでしょうか。
模試受験者数に見る、上位私立志望者の減
河合塾が2019年10月に実施し、30万人以上の受験生が受けた全統マーク模試の結果を見ると、東工大や一橋大学の志願者が前年よりも20%以上減少しています。東大全体の志願者は前年比と大きく変わりはないものの、文科二類で8%減、理科三類は5%減となっています。
私立大学に目を向けると、早慶を筆頭とし、上智大や東京理科大、MARCH(明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)や日東駒専(日本大・東洋大・駒澤大・専修大)など東京の有名私立大では前年より志願者が6%減少していることが分かりました。
私立大学の定員厳格化や入試制度の変更などによる影響を受け、受験生が私立上位を避けていることがデータとしてはっきり出た形となっています。

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