都心と臨海エリアとを結ぶ「東京BRT」は果たして成功するのか
2020年3月24日
ライフ五輪後に一変する東京の湾岸エリアの光景。そんなエリアの新たな交通網として期待されているのがバス高速輸送システム(BRT)です。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
総戸数5632戸の新住宅エリアが誕生予定
コロナウイルスの影響が懸念されながらも、着々と進んでいる東京五輪の準備。中でも、オリンピック選手村の予定地になっている晴海の風景は一変しています。
1996(平成8)年まで東京国際見本市会場があった一帯は、その後、アミューズメント施設が営業した後、15年余りにわたって放置されていました。
銀座からバスでわずかに十数分のところにポツンとたたずむ晴海客船ターミナル(中央区晴海)以外に、広大な空き地が広がっているのはかなり気になる風景でした。
しかし、東京五輪が決まったことで環境は一変。現在、選手村用の建物に加えて、五輪後には2棟のタワーマンションも建設され、総戸数5632戸の新住宅エリア「HARUMI FLAG(ハルミ フラッグ)」が誕生する予定です。
銀座駅から約2.5km、東京駅から約3.3kmという都心に近接したエリアで、三方向が海という眺望。開発にあたっては、エリア内に小中学校や大型商業施設も建設。さらに、水素ステーションなどを備えた、21世紀型のニュータウンとなる予定です。
注目集まる「バス高速輸送システム」
このエリアを含め、開発が進む湾岸エリアの新たな交通網として期待されているのがバス高速輸送システム(BRT)です。

BRTは「連接バス」と呼ばれる、路線バスを2台つなげた形状の長いバスを使って、専用道路や優先信号機などを整備し、道路事情に左右されないスピード感のある大量輸送を行うものです。
首都圏では、京成バスが1998(平成10)年から幕張で運行しているものがよく知られています。
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