ナタデココは今なお健在 25年前に大ブーム、現在は「あの名曲」的な存在に

2018年11月24日

ライフ
ULM編集部

1993年から一大ブームを巻き起こしたナタデココ。コリコリとした独特の食感と豊富な食物繊維、そのカロリーの低さで大きな話題を呼びましたが、現在はどのようになっているのでしょうか。


ヘルシーで食べ応えがあって、腹持ち良し

 1993(平成5)年から一大ブームを巻き起こしたナタデココ。コリコリとした独特の食感と豊富な食物繊維、そのカロリーの低さから、かつては健康志向の女性たちを中心に大きな話題を呼びました。

ブーム当初はシロップ漬けのまま食べられることが多かった、ナタデココ(画像:写真AC)

 もともとフィリピン発祥のデザートで、原料となるココナッツミルクにナタ菌を加えて、発酵させて作られる食べ物です。ブーム当時から製造を行う、唯一の国産メーカー・フジッコ(神戸市)が、「最盛期(1993年)に約60億円あった売り上げが、2年後には30億円まで落ち込みました」と振り返るほど、ブームは「瞬間風速」だったようです。

「当時はシロップ漬けの製品をそのまま食べて、純粋に食感を楽しむ傾向が強かったのですが、ここ数年はヘルシーで『食べ応え』のある製品としてカテゴライズされています。食べる際によく噛むため、満足感が得られるからです。また、カロリーもほとんどないため、ダイエット志向の女性にはうってつけで、腹持ちもとても良いんですよ」(フジッコマーケティング部)

ナタデココの原料となるココナッツの実(画像:写真AC)

 フジッコによると、現在のナタデココの「立ち位置」は、サラダなどのトッピング素材として女性に大人気の「蒸し豆」に似ているといいます。

「蒸し豆同様、ナタデココは、女性が罪悪感なく小腹を満たすことができる製品として、いまだ人気なんです」(フジッコマーケティング部)

唯一のナタデココ国産メーカー・フジッコが販売する業務用製品(画像:フジッコ)

 さらに、製品のバリエーションも増えています。

「現在ではさまざまなデザートを彩る『素材』として使われています。以前からあるゼリーやドリンクのほか、アイスや人気紅茶専門店でも使われているんですよ」(フジッコマーケティング部)

 ということで、さっそくベーシックな製品から見ていきましょう。

糖質制限向け製品も

 ナタデココを使った製品といえば、まず思い浮かぶのはゼリーです。フルーツゼリー大手のたらみ(長崎市)に聞きました。

たらみが販売する「トリプルゼロ おいしい糖質0 グレープフルーツ」(画像:たらみ)

 ナタデココを使ったゼリーを同社が発売したのは1990年初旬ごろで、ブームより前だといいます。当時、ゼリーの素材として世界中のフルーツを探し求めていたという同社。ナタデココのブームで販売数は飛躍的に伸び、アイテム数も増えたといいます。現在は約50種の関連製品を展開しています。

「ゼリーの食感とダブルで味わえるため、フルーツゼリーにとってナタデココは大切な素材です。また、糖質もゼロなので、カロリーを抑えたゼリーにとって貴重な素材になります」(たらみ)

 同社ではナタデココを使った「トリプルゼロ おいしい糖質ゼロ」シリーズを展開しています。フルーツの果汁感も感じられつつ、カロリーゼロ、脂質ゼロ、糖質ゼロの商品で、もっぱら糖質制限をしている消費者などから好評だといいます。

 すばり、たらみにとってナタデココとはどのような存在でしょうか?

「フルーツゼリーと相性抜群のヘルシー素材です。今後、ますます注目されるのは間違いありません」(たらみ)

ドラッグストアに置かれる製品に成長


New Article

新着記事