BOOWYも熱演! 80年代、都庁完成前の西新宿に「伝説の野外ライブ会場」があった
2021年7月9日
ライフ西新宿に高くそびえる東京都庁。そんな都庁が完成する以前、ライブ会場があったのをご存じでしょうか。その背景について、音楽ライターで、ブラック・ミュージック専門誌「bmr」元編集長の小渕晃さんが解説します。
旧都庁舎は東京国際フォーラムの場所
新宿駅の西口にそびえ立つ東京都庁舎(新宿区西新宿)。243mという高さは、239mのNTTドコモ代々木ビル(渋谷区千駄ヶ谷)、235mの新宿パークタワー(新宿区西新宿)を抑えて、かいわいのナンバーワンを誇ります。また、この巨塔が建つ地を「伝説のライブ会場」として記憶する人も少なくありません。
まずは都庁舎の歴史を振り返りましょう。

1943(昭和18)年、東京府と東京市が統合されて東京都が発足。その際、最初の都庁舎として使われたのは、1894(明治27)年に建立された赤れんが2階建ての東京府庁舎でした。しかし、これは第2次世界大戦中に焼失します。
そこで戦後、赤れんがビルの跡地である千代田区丸ノ内3丁目に建てられたのが、前都庁舎の第1庁舎でした。1957年2月に完成した地上8階建てのこのビルは、現都庁舎と同じく建築家・丹下健三の設計によるもので、その美しさや機能性は高く評価されました。
ところが、1970年代になると建物の老朽化が早くも顕著になり、第6庁舎まで存在した分散化の解決も必須だったことから、都庁舎の移転が検討され始めます。そして1985年9月、新都庁舎を新宿西口に新設することが決定されました。
東京のオフィス街の中心、丸の内にあった前都庁舎の移転は、急激な発展を続けていた東京の一等地の有効活用という目的もあり、前都庁舎跡地にはビジネスからエンターテインメントにまで幅広く利用されることになる東京国際フォーラム(千代田区丸の内)が建立されました。
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