進化か絶滅か? 空前のタピオカブーム――歴史を振り返り、今後を大胆予想する
2019年8月14日
ライフリクルートライフスタイルが運営するホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員・有木真理さんが「タピオカ」の歴史とこれからの可能性について解説します。
空前のタピオカブーム、その背景と歴史を辿る
空前のタピオカブームである現在。「タピる」「タピ活」といったワードが飛び交っていますが、そもそもタピオカとはいったい何なのでしょうか。
海外からの輸入食材であるにも関わらず、タピオカの存在を知らない人は日本にいないでしょう。決して若い女性だけのブームではなく、老若男女問わずタピオカをすすり、中には1日に数回ドリンクを楽しむ若者もいるとか。これまでにも多くのスイーツがブームとなってきましたが、その中でも稀にみる大ブームといえます。
今回、外食トレンドを研究する者としてそのブームの背景を分析し、その未来を大胆に予想してみたいと思います。あくまでも予想であるため、外れてもご了承ください。さてタピオカは現在、第3次ブームです。まずは、その歴史から振り返ってみましょう。

タピオカの第1次ブームは、1990年代初めです。現在のタピオカと形が異なり、白くて小さな粒のタピオカにココナッツミルクをかけて食べていました。中華料理のシメに楽しむスイーツとして日本でブームが起こり、定着。その背景には、台湾スイーツを取り扱う卸・輸入業者がタピオカの輸入販売を開始したことが主な要因であるとされています。
第2次ブームは、2008(平成20)年に登場した大きな黒いタピオカでした。現在ほどのブームではありませんでしたが、専門店が台湾から進出し、人気はじわりじわりと上がっていたのです。
そして、今回の第3次ブーム。大きな黒いタピオカはそのままに、タピオカに合わせるドリンクのバラエティが増し、抹茶や紅茶、中にはいちごミルクなど多種多様でカラフルになりました。さらに甘みも自身でコントロールできるようになりました。
その結果、スイーツを好む若い女性だけでなく、老若男女問わず「マイフェイバリィット タピオカ」を手にする時代となったのです。また隠れタピオカファンまで顧客層を広げたことも、第3次ブームの特徴といえます。

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