いかつい顔の「アルファード」を東京でよく見かけるワケ

東京でよく見かける車・アルファード。いったいなぜここまで多いのでしょうか?

2002年誕生の5ドア高級ミニバン

 東京の道路を走っている車を見ていると「アルファード」が多いと感じることはないでしょうか?

トヨタ「アルファード」(画像:写真AC)



 アルファードとはトヨタ自動車(愛知県豊田市)が2002(平成14)年から製造・販売している乗用車で、5ドアの高級ミニバンです。見た目が若干いかついため、魅力を感じる人もいれば、威圧感があって好きになれない人もいるかもしれません。

 そんなアルファードですが、直近こそ落ち着いてきたものの販売台数を伸ばし続けています。2021年1~6月の販売台数は、前年比で約155%と勢いがあります。姉妹車のヴェルファイアの販売台数は2021年1~6月で4845台に対し、アルファードは5万6778台と、大きく差が開いています。

 本記事では、そんなアルファードを東京でよく見かける理由について考察します。

公用車・社用車として最適

 最近のアルファードといえば、個人よりも

・公用車
・社用車

としてのイメージがあるかもしれません。

 特に東京には多くの企業が集中し、公人や企業トップもアルファードで移動する時代です。かつてはセダンに乗っていた政治家たちも、近年はミニバン型に乗り換えています。

政治家のイメージ(画像:写真AC)

 事実、都道府県知事の公用車としては19都道府県でアルファードが採用されており、最も多い都道府県知事の公用車となっています。

 著名人などの影響もありますが、社用車として採用している企業も少なくありません。筆者が以前勤めていた企業でも、社用車はアルファードで、その広々とした空間はゲストにリラックスしてもらうのに最適でした。たまにセダンに乗ると、その違いをよく実感できます。

Uber Taxiのドライバーにも使われている

 配車アプリ「Uber Taxi」の車種としてもアルファードの多さが際立ちます。インターネット上で情報を探したところ、Uber Taxiを43回使ったユーザーが車種を記録したところ、23回がアルファードだったとの記載もありました。

 実際によくUber Taxiを利用する人であれば、気づいているのかもしれませんが、公用車にも使われることから、ゲストの送迎に最適だというのは納得できるでしょう。

Uber Taxiのウェブサイト(画像:Uber Technologies)



 Uber Taxiに限らず、東京を歩いていると、よくアルファードに乗り込む人を見かけます。夜の街でも黒塗りのアルファードが多く、「送迎だろう」と推測できる場面がたくさんあります。

 このことから、幅広いユーザー層が乗っている車であるため

「アルファード = いかつい」

といった従来からの方程式も今では薄れているのかもしれません。

 以上のことからも、シーンを選ばず採用される車だと実感できます。

圧倒的な内装が魅力のハイグレード車

 多くの人にとって見慣れたアルファードですが、実際に乗ってみることでその魅力に気づきます。木目調でラグジュアリーな空間に、座り心地の良いシートが特徴で、長時間の運転でもストレスを感じない人も多いことでしょう。

 そんなアルファードですが、グレードによってさらに乗り心地が向上します。最も価格が安いエントリーグレード「X」で359万7000円、一番高い「HYBRID Executive Lounge S」で775万2000円と実に400万円以上もの差があります。

アルファードのウェブサイト(画像:トヨタ自動車)

 一体何が違うのと思うかもしれませんが、主な違いはセカンドシート(2列目席)の形状です。

 なかでも最上級グレード「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」系に搭載される、通称「エグゼクティブラウンジシート」の豪華さは圧巻で、高級車も顔負けしてしまうほど。他グレードよりも1名分シートサイズが大きく、シートには本皮を使用、快適温熱シート(シートヒーター)とベンチレーションシート(シートクーラー)が備わっています。

理由は結局、実用性?

 実はもともと、筆者はアルファードがなぜこれほど人気なのか理解できませんでした。

アルファード(画像:写真AC)



 同じトヨタでも、グレード最上位のモデルを買うなら別車種がよいと思っていたほどです。700万円あれば、ランドクルーザーなど高級SUVにも手が届くので、選択肢に入らないというのが本音でした。

 しかし、実際に仕事でアルファードに乗ってみてその魅力を実感しました。本当に乗り心地がよく快適なので、ストレスが少ないのです。

 アルファードの販売台数が多いことや、東京でよく見る理由は、そんな実用性の高さが最も大きなものなのかもしれません。

【2021年調査】アルファードの「販売台数」を見る

画像ギャラリー

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