仕事終わりに羽田へ直行! 20代におすすめしたい「弾丸海外」とは
24時間稼働している東京国際空港(羽田空港)は、深夜~早朝の発着便も多数。仕事帰りに出発、0~2泊で会社を休むことなく海外旅行が楽しめちゃいます。その上、運賃もリーズナブル。若い世代に特におすすめしたい「弾丸海外」について、旅行ジャーナリストのシカマアキさんが解説します。●フルタイムで働きながらでも海外旅行ができる! 東京国際空港(羽田空港)は「24時間空港」です。深夜や早朝にも、発着便があります。ただ、国内線は、第1および第2ターミナルが原則5時~24時のため、真夜中に出発便・到着便はありません。深夜および早朝に発着する便は、主に国際線です。 パスポートを手に、いざ海外へ(画像:photoAC) 深夜に出発する便、そして早朝に到着する便には「メリット」があります。仕事終わりにそのまま空港へ行けること、到着してそのまま仕事に向かうことができることです。 しかも、羽田空港は都心の中心部から近く、交通アクセスも充実しています。今回、特に20代におすすめしたい「弾丸海外」をご紹介します。 ●羽田空港は「24時間空港」、LCCのお得な運賃もある まず、羽田空港を深夜・早朝に発着する、日本から近いアジア方面行き国際線の便が、以下の通り。「★」はLCC(格安航空会社)です。(2023年2月現在) 【出発】 22:55 シンガポール(シンガポール航空) 23:50 クアラルンプール(エアアジアX)★ 0:05 バンコク(ANA) 0:20 バンコク(タイ国際航空) 0:35 シンガポール(ANA) 1:30 マニラ(JAL) 1:30 ホーチミン(JAL) 1:55 ソウル仁川(Peach)★ 5:55 台北桃園(Peach)★ 【到着】 0:50 台北桃園(Peach)★ 0:55 ソウル仁川(Peach)★ 4:40 香港(香港エクスプレス)★ 5:40 バンコク(JAL) 5:55 シンガポール(JAL) 5:55 シンガポール(ANA) 6:20 シンガポール(シンガポール航空) 6:30 バンコク(ANA) 6:50 ホーチミン(JAL) 6:50 ジャカルタ(ANA) 6:55 バンコク(タイ国際航空) 7:00 ホーチミン(ANA) 日中は、日本全国各地を結ぶ国内線、そして欧米方面やアジア方面行きでANAやJALなど大手航空会社が運航する国際線が主流。一方、深夜・早朝になると、運賃がリーズナブルなLCCの便も運航されています。 LCCのPeach(画像:シカマアキ) 上記の発着便・到着便を見ると「バンコク」「シンガポール」「ジャカルタ」などの東南アジアが多め。中には、peach(ピーチ)が運航する日本人の若者に人気が高い「ソウル」「台北」もあります。 Peachでは、羽田発着で現地1泊の「海外弾丸プラン」を販売しています。羽田-台北の場合、通常29,160円のところ、往復15,000円(航空券代のみ)。 台北に朝到着、夜出発で、現地1泊し、滞在時間は最大36時間。平日も週末も対象です。 ●例えば「シンガポール」の場合。20代だからこそおすすめの理由 2010年10月に羽田空港の国際線が増え、2012年3月に日本初の本格LCCとしてPeachが新規就航。この頃からLCCが国内外に続々と増え、気軽に海外へ行ける時代が到来しました。 そこで生まれたのが「弾丸海外」です。夕方~夜に仕事を終え、自宅に戻らずにそのまま空港へ。そして、深夜に出発する便に乗り、現地に早朝に到着。現地で0泊または1~2泊した後、深夜に出発する便に乗って翌朝に日本へ着き、そのまままた自宅に戻らずに仕事に出社するパターンです。しかも、滞在が短いので手荷物も少なくて済みます。 シンガポールのマーライオンとマリーナベイサンズ(画像:シカマアキ) 例えば、シンガポールの場合。羽田空港から早朝にシンガポール・チャンギ空港に着き、MRT(地下鉄)に乗って30分ほどで市内中心部へ。マーライオンパークやマリーナベイサンズなどの主要観光スポットを巡りつつ、余裕があれば「チャイナタウン」「セントーサ島」などに足を延ばすのも手。「ホーカーズ」と呼ばれる屋台でローカルフードを堪能した後、再び深夜便に乗って羽田に早朝着けば、週末のみ仕事を休むことなく、0泊でシンガポールがほぼ1日楽しめます。 羽田空港国際線ターミナルの夜。24時間オープン(画像:シカマアキ) 弾丸海外では、 移動時間が短いほど、現地滞在時間が増えます。コロナ前は、ソウル、台北、香港などが人気でした。しかも、「機内=睡眠時間」で、その後に現地で思いっきり動くには体力が要ります。20代のまだ体力ある時期こそチャンスです。 ●羽田空港までの交通アクセス問題はこれで解決! 羽田空港の深夜便・早朝便を利用する際に最も懸念となるのが「空港までのアクセス」です。公共交通機関は、真夜中は動いていないので要注意。 24時間アクセスできるのは、車またはタクシーです。しかし、いずれもかなりの費用がかかるため、最も多く見られるのが鉄道やバスの終電に合わせて動くパターンです。早朝出発便だと、前夜の終電で空港へ行き、夜を明かす猛者もいます。羽田空港の国際線ターミナルは、24時間オープンです。シャワー施設などもあります。旅行の荷物を職場へ持参すると気が引けるなら、駅のコインロッカーなどを利用しても良いでしょう。 ANAの羽田発シンガポール行き深夜便の機内(画像:シカマアキ) ちなみに、LCCの便が多いのは、羽田空港より成田国際空港(成田空港)です。ただ、成田空港は24時間運用でないのに加え、都心からかかる所要時間がネック。LCCの発着便も日中が多めで、フルタイムで働いて長めの休みが取りづらい人にはあまり向いていません。 日々働きながら、限られた仕事休みに、フラっと海外旅行をする。日本と異なる光景を見て、現地の文化に触れ、ご当地グルメまで満喫できれば、身も心もリフレッシュできること間違いなし。羽田空港から行く「弾丸海外」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 >>画像一覧はこちら
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- 羽田空港第1・第2ターミナル駅(京急)
- 羽田空港第3ターミナル駅(京急)