空港にある「ラウンジ」が無料に? 20代でも活用したいノウハウを伝授 【羽田空港編】

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空港にある「ラウンジ」が無料に? 20代でも活用したいノウハウを伝授 【羽田空港編】

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シカマアキ

旅行ジャーナリスト、フォトグラファー

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フリードリンクがお得な空港のラウンジを使用したことはありますか? 実は料金を支払えば誰でも利用できるんです。シャワーが使える場所もあり便利。その他、普段飛行機に乗らない人でも「ある条件」に当てはまれば無料に。今回は羽田空港にあるラウンジの紹介と、20代向けの活用方法を旅行ジャーナリストのシカマアキさんがご紹介します。

仕事や休憩での利用に加え、シャワーや軽食があることも

 空港に「ラウンジ」という場所があるのをご存じでしょうか。日本そして世界の主要空港には必ずある空港施設の1つです。搭乗前の時間をドリンクやアルコール類を片手にのんびりと過ごす、パソコンやタブレット端末などで仕事をこなす、国際線では軽食が置いてある、シャワーやマッサージなどの設備があるラウンジもあります。

空港のラウンジ。出発前にくつろげる場所(イメージ画像:photoAC)



 以前は、ラウンジというと「若い世代には敷居が高い」というイメージがあったかもしれません。しかし最近では、クレジットカードを持っていたら無料または有料で利用できたり、飛行機での出張が多い人だと私用時も利用できたりと、空港ラウンジの使い方は多岐にわたっています。

 今回、東京国際空港(羽田空港)にある「ラウンジ」の紹介、20代向けの活用方法などをご紹介します。

ラウンジには「種類」あり、国内線・国際線でも違う

 主要空港にあるラウンジは、いくつかのタイプに分かれます。それぞれのラウンジで利用条件が異なります。

 ■航空会社ラウンジ
 ■有料ラウンジ/空港直営ラウンジ

JALのサクララウンジ。入口に利用基準を掲示(画像:シカマアキ)

国内線のラウンジ、JALやANAは一般利用も可

 まずは、羽田空港にある国内線のラウンジをご紹介します。国内線は、第1ターミナルと第2ターミナルからの出発・到着で、いずれのターミナルにもラウンジがあります。

■航空会社ラウンジ(ANA・JAL)

 第1ターミナルは主にJALの便が発着するため、JALのラウンジがあります。「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」「サクララウンジ」が南北にそれぞれ2ヵ所ずつ。いずれも年間の搭乗回数が多い利用客向けです。このラウンジを利用するには少なくとも「年間50回相当」の搭乗実績、もしくは国内線ファーストクラスなど上級クラスの利用が必要。

 羽田空港の「サクララウンジ」は、実は一般客も利用可能です。JALグループ便での出発であれば「1人3,000円」です。

 一方、第2ターミナルには「ANA SUITE LOUNGE」「ANA LOUNGE」があり、こちらもANAなどの上級会員が対象。「ANA LOUNGE」もANAグループ便などで出発なら、一般客でも「1人3,000円」で利用可能です。

航空会社ラウンジは国内線でもアルコール無料(イメージ画像:photoAC)

 航空会社ラウンジで最大の特徴と言えるのは「アルコール類無料」であること。ただ、軽食は「サクララウンジ」「ANA LOUNGE」だとおつまみ程度、その上のラウンジでもおにぎり程度しかありません。

■有料ラウンジ

 航空会社とは別に、クレジットカードの会員などを対象とした有料ラウンジもあります。第1ターミナルは「POWER LOUNGE SOUTH」「POWER LOUNGE NORTH」「POWER LOUNGE CENTRAL」、第2ターミナルは「POWER LOUNGE NORTH」「エアポートラウンジ(南)」「POWER LOUNGE CENTRAL」「POWER LOUNGE PREMIUM」(休業中)です。

 基本的にゴールド以上のカードを持っていると無料利用でき、一般利用だと「1人1,100円」です。ラウンジによって無料利用できるカードのブランドが異なる場合があるので注意。

 カードラウンジでは、ソフトドリンクは無料ですが、アルコール類は有料で、おつまみも基本ありません。ただ、到着時にも当日内であれば使えるラウンジが一般エリアにあるのはメリットの1つです。

国際線の航空会社ラウンジは豪華、食事も充実

 羽田空港で国際線が発着する第3ターミナルにも「航空会社ラウンジ」「有料ラウンジ」がそれぞれあります。

【航空会社ラウンジ】
 ・JALファーストクラスラウンジ、サクララウンジ
 ・ANA SUITE LOUNGE、ANA LOUNGE
 ・キャセイパシフィック・ラウンジ(キャセイパシフィック航空)
 ・デルタ スカイクラブ(デルタ航空)

JAL国際線のラウンジで食べられる「ビーフカレー」は人気が高い(画像:シカマアキ)

 これらのラウンジは、国内線と同様、ファーストクラスやビジネスクラスなど上級クラスの搭乗客、もしくは年間搭乗実績が多い利用資格所有者が対象です。対象便であれば一般利用もでき、サクララウンジが「4,950円」、ANAラウンジが「4,000円(事前申込)/6,000円(当日)」となっています。アルコール類無料のほか、カレーや麺類などの軽食、シャワーも無料で利用できます。

【有料ラウンジ】
 ・TIAT LOUNGE
 ・SKY LOUNGE
 ・SKY LOUNGE ANNEX(休業中)
 ・SKY LOUNGE SOUTH(休業中)

 「SKY LOUNGE」系列は、ゴールド以上のカード会員に加え、一般でも「1人1,050円」で利用できます。ただ、シャワー利用やアルコール類、軽食などはすべて有料、ソフトドリンクは無料です。

搭乗便でラウンジの利用価値異なる、若年層向けカード所有も手

 空港にあるラウンジの利用価値は、出発する便によります。例えば、日本国内線であれば、搭乗時間は長くても2時間ほど。ビールが好きな人なら3,000円を支払う価値はあるかもしれません。しかし、ソフトドリンク程度なら搭乗ゲート前にショップで買う方が安く済みますし、保安検査前に買った液体類も国内線は持ち込み可能です。

羽田空港には眺めがとても良いラウンジもある(画像:シカマアキ)

 一方、国際線だと事情が異なります。特に「シャワー」「軽食」の有無は大きいです。仕事帰りにそのまま空港へ来て深夜便を利用するなら、シャワーを浴びて乗ったほうがスッキリします。また、国内線のラウンジにはないカレーや麺類、サラダやスイーツなども、航空会社ラウンジなら無料で食べることができ、アルコール類も無料。

 一般利用だと4,000円以上するのはやや高めですが、出国後エリアはレストランなども市価よりやや高めなので、出発前に空港であれもこれもという人には利用価値は高いでしょう。

 旅行する機会が多い人だと、航空会社の上級会員を目指すのも手。また、クレジットカードのゴールド以上の「空港ラウンジ利用無料」は意外なほどメリットは大きいです。

 ゴールド以上というと年収や審査などが気になる方もいるかと思いますが、20代専用また若年層向けのゴールドカードもあります。今、手持ちのカードで、自分の身の丈に合わせ、カードの切り替えなども検討してみてはいかがでしょうか。

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