まさかの天然温泉でオトク気分になってから、焼き肉屋ですごいボリュームの大皿メニューを堪能 上板橋【連載】新!東京湯巡り、徘徊酒(8)
昔ながらの銭湯でひとっ風呂浴びたら、歩いてなじみの居酒屋へ――。銭湯巡りと飲み屋歩きをこよなく愛するコラムニストの島本慶さんが、東京の魅力的な銭湯と居酒屋のハシゴ歩きへお連れします。第8回は、板橋区の上板橋からスタートです。露天は茶色に濁った薬湯 池袋から東武東上線に乗って上板橋駅へ。 おやおや、このあたりには色んな銭湯がありますなぁ。「湯~ハウス」とか「第一亀の湯」それに「上板浴場」ってのも。でも私、駅からちょいと足を伸ばして「ときわ健康温泉」(板橋区中台)ってのに向かいます。まぁ歩いて6~7分ですからね。 ここはそうやら天然温泉らしいといううわさを聞いたからです。 でまぁのぞいて見ると、これがマジで温泉で、フロントの横の壁にちゃんと泉質が書かれて額装して飾られておりますよ。へーえ、こりゃいいやってんで券売機で470円のチケットを買ってフロントのお兄さんに渡します。 ちなみにサウナもあって380円。入浴料込みだと850円だそうです。というわけで脱衣場でサクサクヌギヌギ。意外に込み合ってないのがうれしいねぇ。 洗い場に入って、取りあえずカランを確保してシャワーで頭をぬらしシモを洗いますな。でもって体をゴシゴシ洗い、最後に頭を洗います。 さて、何かいろいろありますよ浴槽が。 入り口ん所は左が水風呂で右がサウナ。奥にドーンと浴槽があって、右手前が電気風呂で、ボディーマッサージに、超ジェットバス2個。それから何々歩行湯? いいねぇ、それとその横に打たせ湯みたいなのが(ひとり用)ありますよ。 ふーんなんて思いつつブクブクジェットで腹をよじらせまくり、ふと左を見ると、露天風呂もあるみたい。アレ? 右と左に両方あるの? まぁいいや、取りあえず左の岩風呂に体を沈めます。あ~いいなぁ~。無味無臭の温泉ね。 お次はもうひとつの露天をのぞきます。これが薬湯で茶色に濁ってます。おぉっと段差に気をつけなきゃヤバイ。なんせ濁ってますから。いいなぁ~ここ! いやぁスッキリして、一服したいけど、無いねぇ喫煙できる所。昔はあったみたいですよ。まいっか、出よ出よ。 上板橋の居酒屋「Booビッグ」の店構え(画像:島本慶さん制作) てぇわけでさて、駅の方に来た道を戻ると、途中の路地に入る角に、何々? 何だか面白そうな雰囲気の居酒屋さんをメッケ。ホルモン焼のちょうちんが実に何とも良い。オヤジを手招きしております。店名がよくわからないまま中へ。 炭酸は下町のコダマサワー炭酸は下町のコダマサワー アリャリャ、けっこうお客が入っててガヤガヤと盛り上がっております。しかも各テーブルにしちりんが置いてあったりして。まるで焼き肉屋さんみたい。ってそうなのか? とにかく奥のテーブルに腰を下ろしてメニューを拝見。生ビール(500円)頂きましょう! あっここは「Booビッグ」っつう店なんだ。見渡すと、女性2人でやってるみたい。はやってるなぁ~。さて何にしよかな? 取りあえず鳥手羽明太子(2本400円)ってのと、もやし(300円)、それとオムサラダ(500円)いってみよう。 上板橋の居酒屋「Booビッグ」の人気メニュー(画像:島本慶さん制作) あ~生ビールが腸に染みわたるねぇ、ウマイ! タマンネェなぁ! あ~、一気で飲んじゃいましたよ。 とそこへ運ばれてきたのが、もやしと鳥手羽明太子。すかさずもやしをほお張りながら鳥手羽を食べると、なるほど中に明太子が入ってていい味してます。 じゃあ、今度はチューハイ(350円)いってみようかな。というわけで運ばれた炭酸が、アノなつかしい下町のコダマサワーですよ。いやぁ上板橋だなぁとヒシヒシとこの町のムードに浸ります。 で、何か運ばれてきましたよ。 あっそうかオムサラダね。でも何これ、大皿にドッカとスゲェボリューム! こんなに量があんの? 食べ切れっかなぁ? いやもぉこれでおなかいっぱいになっちまうよ。 それにしても他の団体客、盛り上がってるねぇ! 若い人のバカ騒ぎってわけじゃなくて色んな世代の人がいますよ。でも騒いでんのは若い人だなぁ。いいなぁ若いって。 さてとおじいちゃんは帰るとしよう。おなかいっぱいだし。しかし小食になったなぁ~。
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