原宿の裏通りに「どう見ても銭湯」なナゾの宿泊施設が誕生していた

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原宿の裏通りに「どう見ても銭湯」なナゾの宿泊施設が誕生していた

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アーバンライフメトロ編集部

日本が誇る「カワイイ文化」を常に発信し続ける原宿に、今度は「どう見ても銭湯」な宿泊施設が誕生しました。どうして銭湯なのでしょう。運営する企業にお話を聞きました。

「ゆ」の字ののれん、富士山……これはどう見ても

 大きく「ゆ」と書かれた紺色と赤ののれんと、壁には雄大な富士山のペンキ絵。これはどう見ても、日本人が大好きなご存じ「銭湯」……と思いきや、実はここ、宿泊施設の1室なんです。

 その名も「DOSUKOI」。銭湯らしいインテリアと併せて、力士や土俵など「お相撲」にまつわるビジュアルもふんだんに取り入れた、日本っぽさ満載の空間です。

一見すると銭湯? のような、個性たっぷりの宿泊ルーム「DOSUKOI」(画像:アソビシステム)



 運営しているのは、原宿の街が生み出すファッションや音楽などさまざまなカルチャーを発信するアソビシステム(渋谷区神宮前)。

「カワイイ文化」発信の地として、国内の若者はもちろん外国人観光客にも人気のここ原宿で、日本らしい文化に触れられる宿泊施設を展開したいと、2020年3月9日(月)にこのDOSUKOIをオープンさせました。

「MOSHI MOSHI ROOMS」というプロジェクト名で、JR原宿駅から徒歩約10分のところに立地しているこの宿泊施設。同じビルの別フロアには、桜の花をコンセプトにしたピンク色の宿泊ルーム「SAKURA」(2018年)と、折り紙をモチーフに和の情緒たっぷりに仕上げた「ORIGAMI」(2019年)もあって、「KAWAII(カワイイ)」ものが大好きな国内外の利用者から今、人気を集めているといいます。

 プロジェクト第3弾としてオープンした今回の「DOSUKOI」、どのような施設でどのようなお客さんに使われているのでしょう。同社の広報担当にお話をうかがいました。

今や日本人にとっても希少な「非日常空間」

――早速ですが、宿泊ルーム「DOSUKOI」、どうして銭湯とお相撲のデザインなのでしょう。

 2018年から展開しているコンセプト宿泊ルーム「MOSHI MOSHI ROOMS」のテーマは、ずばりジャパンカルチャー(日本文化)。さらに、ほかにはないオリジナルなコンセプトというものを目指しています。第3弾となる今回も、日本らしいさまざまなテーマを挙げて検討した結果、銭湯とお相撲に決めました。

――「銭湯だけ」「お相撲だけ」ではなく、ふたつのテーマを掛け合わせたのはなぜですか。

 単一のアイデアでは、オリジナリティーを表現するのがなかなか難しいと思っていまして。純粋な和室空間としても十分日本らしさを感じられるのですが、それだけだと何か物足りない。ですから、例えば第2弾として2019年8月にオープンしたお部屋「ORIGAMI」も、折り紙という要素を加えることでデザイン性とオリジナリティーを表現しました。

 銭湯とお相撲は、ビジュアルのイメージがすごくマッチするので、掛け合わせによってそれぞれの良さをより面白く表現できたのではないかなと思っています。

「ゆ」の字のれんの横には、2段式のベッドが(画像:アソビシステム)



――日本文化にこだわった空間作りとのことで、主にターゲットとする客層はやはり海外からの観光客でしょうか。

 日本ならではのテーマですので、ぜひ外国の方に宿泊いただきたいと思っています。

 ですが、大きなお風呂や瓦屋根など、日本人にとってかつては身近だったけれど今やお目にかかる機会が少なくなった「非日常な空間」を演出しているので、日本人の方にも十分楽しめるお部屋になっています。

銭湯やサウナ好きな日本の若者にもおススメ

――実際にDOSUKOIを利用したお客さんからは、どのような感想が聞かれましたか。

 銭湯をイメージした大きな浴槽が特長のお部屋なので、「原宿で大きなお風呂に親子で一緒に入ることができてよかった」「部屋の半分がお風呂のインパクトにビックリしました」といった感想をいただいています。

――DOSUKOI以前にオープンした「SAKURA」や「ORIGAMI」は、どんな利用者が多いのでしょうか。

カワイイど真ん中なピンクの装飾が女性に人気の宿泊ルーム「SAKURA」(画像:アソビシステム)



「SAKURA」は外国人、日本人それぞれ半々くらいで宿泊していただいていて、「ORIGAMI」は和風の部屋ということもあり外国人の宿泊者が多くなっています。

 外国人の宿泊客はファミリー、友人同士、カップルなどさまざまなグループでの利用が多く、日本人ですと女性同士のグループが多いです。

 どちらの部屋も、やはりほかにないユニークさやかわいらしさが評判のようです。宿泊していただいた方の多くが、インスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)に画像を投稿してくれるのもうれしいですね。

――これまでの「カワイイ路線」と打って変わって、「DOSUKOI」は渋めで重厚感のあるデザイン。これまでとは違った層の利用客を見込めそうですか。

 そうですね。カワイイだけでなく、日本のカルチャー全般に興味のある方に利用していただきたいと思っています。日本でも銭湯やサウナに通う若い人たちが増えているので、世代を問わず注目してもらえればうれしいです。

日本文化は、カワイイだけじゃない!

――ちなみに、今どきの若い女性たちはDOSUKOIのような世界観にも「カワイイ」を感じるものなのでしょうか。

 カワイイの価値観は人それぞれなので、一概には言えませんが、カワイイど真ん中のSAKURAやORIGAMIと比べると、そう感じる人の割合は少ないかもしれません。

 当社は日本・原宿の「カワイイ文化」を発信してきましたが、今後はカワイイだけじゃない、日本の多様な魅力をさまざまな角度から発信してきたいと考えています。

折り紙を取り入れた内装が和のムードを漂わせる宿泊ルーム「ORIGAMI」(画像:アソビシステム)



 原宿から次々と生まれた「カワイイ文化」をはじめ、日本独特のカルチャーを発信してきた当社ですが、これに宿泊というサービスを掛け合わせることで海外の方により楽しんでいただきたいというのが事業の狙いです。

 ただ、海外人観光客にターゲットを限定せず、デザイン性やファッション性の高いインパクトのある部屋にすることで、日本の若い方々にも「カワイイ文化」の体験や日本文化の魅力の新たな発見を楽しんでもらいたいと考えています。

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