50歳を過ぎた私が神社の「ラジオ体操」に参加してみたら、理想の生活がどんどん見えてきた
2019年12月3日
ライフ朝早くから街角で行われているラジオ体操。その魅力について、エッセイストでイラストレーターのおのみささんが自身の体験を交えて語ります。
「謎の体操」が気になり参加
珍しく早朝に目が覚め、窓の外を見ると青空が広がっていました。普段は自宅でデスクワークをしているので、慢性的な運動不足。それを解消するために江戸川沿いでも歩こうかと思って外に出ると、近所の神社の境内がなにやら騒がしい。朝から何事なのかと覗いてみると、お年寄りが数人集まって、みんなでラジオ体操をしていました。
中国や台湾に旅行に行くと、お年寄りが公園で太極拳などをしていますが、まさにそんな感じ。ラジオ体操は好きで、家でも時々やっていたのですが、ラジオ体操の後に校歌のような歌にあわせた「謎の体操」もやっていて、一体なんなのかと興味津々。翌日も早起きして、こっそり参加してみました。

まずは最初に流れる『ラジオ体操の歌』にあわせて足踏みして腕まわし。おばさまがラジオの歌にあわせて高らかな声で歌っていらっしゃるので、ちょっとほほえんでしまいます。
そして体操の始まり。子供の頃はなんでもなかった腕回しは、50歳を過ぎると五十肩にひびき、ただ首を回すだけでも「ゴキゴキゴキッ」と音がして、身体がさびついているのがよくわかります。ラジオ体操のあとはCD(カセットテープ?)に切り替え、N〇Kの番組で見たことのある『みんなの体操』をやって、そのあとはいよいよ謎の体操です。
歌詞を聞いていると「江戸川」「葛飾」「住みよい街」などのワードが出てくるので「なるほど、葛飾区の歌にあわせた体操なのか」と納得。もともと体操用に作られていないものに動きを合わせているせいか、若干せわしなくて難しいのです。
最初はわけがわからず、ひとりで間違えまくっていたのですが、週に2~3回くらい通っていると、少しずつ慣れてきて楽しくなってきました。計20分の体操を終えるとバキバキに固くなっていた身体がほぐれて、とても気持ちが良い♪
こんなふうにお年寄りにまじって体操をしていると、ふと自分の老活(老後の生活に向けて準備する活動)のことを考えはじめるようになりました。

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