最新キーワードは「食感」! コンビニスイーツのトレンドを探る

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最新キーワードは「食感」! コンビニスイーツのトレンドを探る

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笹木理恵

フードライター

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さまざまなヒット商品が誕生しては消え、生存競争の激しいコンビニスイーツ。2019年春のキーワードは、ずばり「食感」! なぜいま「食感」にこだわるコンビニスイーツが増えているのか、その背景を探るとともに、この春注目の新商品も紹介します。

SNSとの親和性も大! 体験したくなるスイーツ

 春はコンビニの新商品発売が最も活発化するシーズンです。スイーツも例外ではありません。

ふわとろ食感でブレイク中の「スフレ・プリン」の新作。「スフレ・プリン ストロベリー」税込290円(画像:ファミリーマート)



 いまや専門店を脅かす存在ともいわれるほど、レベルの高いコンビニスイーツ。ロールケーキやエクレア、スイーツかき氷など数々のトレンドを生んできましたが、昨今とくに人気を集めているのが、「食感」をキーワードにした、コンビニならではのスイーツです。

 2013年にスリーエフが発売し大ヒットを記録した「もちぽにょ」あたりからじわじわと増え始め、現在は各社さまざまな工夫を凝らしたオリジナルスイーツが販売されています。

 最近では、セブンイレブンの「ふわっとろわらび」や、新食感シュークリーム「もこ」シリーズが記憶に新しいでしょうか。とりわけ、日本人好みの“もちもち”感や、とろけるようになめらかな口どけは、コンビニの主力客層である男性よりも、むしろ女性に好まれている様子。

 そしてこの「食感」系スイーツは、実はSNSとの親和性も非常に高く、それがまたヒットを生む要因になっています。2017年夏にローソンから発売されて話題となった「ぷるるん水ゼリー」は、見た目はごくごくシンプルな透明のゼリーなのですが、これを手のひらに乗せてぷるぷると揺らす動画をSNS上にアップする人が続出。スイーツにも、視覚的要素だけでなく体験的要素が重視される時代になったのだと実感する出来事でした。

新たな食感を生むヒントは、“ハイブリッドスイーツ”にあり

 近年のコンビニスイーツは、2本柱で商品開発がなされていると個人的には分析しています。ひとつは、シューやプリン、クレープなど誰もが知っているシンプルなスイーツをブラッシュアップすること。

 しばらくコンビニスイーツから遠ざかっていた方は、ぜひシューやプリンを食べてみてください。その本格的な美味しさに驚くはずです。

 そしてふたつ目は、「食感」をキーワードにした商品に代表されるように、コンビニでしか味わえない、新しいスイーツを追求することです。後者の流れは、数年前から流行している“ハイブリッドスイーツ”の影響も少なからず関係しているようです。

 ふたつの異なるスイーツを掛け合わせ、新しい味を生み出す“ハイブリッドスイーツ”は、一時ほどの勢いはないにしろ、やり方次第ではまだまだ新たなヒット商品を生み出す可能性を秘めているといえるでしょう。

2019春の新商品、まず食べるべきはこれ!

 こうしたなか、2018年11月に発売されると瞬く間に大ヒットを記録し、いま注目を集めているのが、ファミリーマートの「スフレ・プリン」(税込278円)です。コンビニスイーツの中では比較的高価格帯でありながらも、2019年3月までで累計販売個数400万個を突破し、ファミリーマートの「手作りデザート部門」で売上№1を達成。新たな看板スイーツとして成長しつつあります。

「スフレ・プリン」は、その名の通り、プリンとスフレを合体させたハイブリッドスイーツ。とろけるようにやわらかな食感のカスタードプリンと、しっとりふわふわ食感のスフレを同時に味わえるのが魅力です。

 さらに今春は、このスフレ・プリンに、待望の新フレーバー、ストロベリー味の「スフレ・プリン ストロベリー」(税込290円)が4月2日(火)に発売されます。ふわふわ食感のスフレと、とろける食感のプリンの間に、ストロベリーホイップ、いちご果肉、いちごソースをしのばせており、従来のふわとろ食感にいちごのつぶつぶ食感が加わって、さらに楽しい味わいに進化しています。

 コンビニ新商品が次々と登場する春を迎え、今年はどんな新スイーツが登場するのか、注目です。

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