なぜ日本ではクリスマスに「フライドチキン」を食べるのか? 知られざる歴史を連合軍占領時代からひも解く

日本ではクリスマスにフライドチキンをよく食べますが、そのルーツは何でしょうか。著書『焼鳥の戦前史』でクリスマスチキン、クリスマスケーキの歴史を明らかにした食文化史研究家の近代食文化研究会さんが解説します。


始まりは東京の青山から

 1970(昭和45)年に日本に進出したケンタッキー・フライド・チキン社ですが、進出当初は商品が売れず、業績難に苦しんでいました。

フライドチキン(画像:写真AC)

 この苦境を脱するきっかけを作ったのが、後に社長となる大河原毅氏です。

 東京の青山店担当だった大河原氏は、幼稚園からクリスマス用にフライドチキンの注文を受けたことをきっかけに、「苦し紛れに」クリスマスケンタッキーの企画を立ち上げました(『時代に先駆けた19人 外食産業を創った人びと』)。

 この企画が当たり、「クリスマスにフライドチキン」という習慣が東京から全国に広がっていったのですが、この話には不可解な点があります。

・なぜ、幼稚園がクリスマス用にフライドチキンを買ったのでしょうか?
・なぜ、大河原氏はクリスマスにフライドチキンを売る企画を立てたのでしょうか?
・なぜ、東京の人々はクリスマスにフライドチキンという習慣を抵抗なく受け入れたのでしょうか?

 その理由は、そのとき既に

「クリスマスにはローストチキンを食べる」

という習慣が存在したため。

 フライドチキンはローストチキンの「代替品」「便乗商品」としてクリスマスに定着したのです。

 他国にはないクリスマスにローストチキンという習慣。なぜこれが日本に根づいたのか、その経緯を追っていきます。

1950年代までは七面鳥


【画像】クックパッド「食トレンド大賞2021」に選ばれた「進化系フライドチキン」って何?

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