北千住にシブいおそば屋さん発見! と思ったら実は「歴史ある喫茶店」、ただよう“昭和感”に2.7万人が驚き「ジオラマかと思った」「ナポリタンがうまい」
2021年9月5日
ライフあっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。
当時の雰囲気を今に残す希少建築
間断なきスクラップ・アンド・ビルドによって、風景が常に更新されてゆく東京の町並み。
しかし時折、そうした再開発を逃れて建築当時そのままの姿かたちと風情を残す家屋や個人店に出くわし、はたと足を止めたくなる瞬間があります。
北千住、のれんに「モカ コーヒー」の文字
2021年9月1日(水)、作家の柊(ひいらぎ)サナカ(@hiiragisanaka)さんが見つけたのは、北千住駅から徒歩20分ほどのところにある「ミルクホール モカ」(足立区千住元町)。
「通りすがりのこのコーヒー店 気になりましたが、バスの時間で断念。今度行ってみます」
そう添えた画像を同日ツイッターに投稿すると、たちまち2.7万件の いいね が寄せられました(2021年9月4日11時現在)。

ところどころひび割れが走る土蔵造りの外壁。少しあせたようなえんじ色のひさし。木製の引き戸に、「モカ コーヒー」と書かれた白いのれん。
同店がかもす何とも懐かしい昭和の気配に、フォロワーたちからは
「こういうお店好き……行きたい」
「激シブ」
「ジオラマかと思ったらあるのこれ?」
「この近くが実家でした。昔からこのまんま!」
といったコメントが相次ぎました。
レトロな景色が広がる千住エリア
投稿した柊サナカさんは、東京下町を舞台にしたミステリー小説『谷中レトロカメラ店の謎日和』シリーズ(宝島社文庫)など数多くの作品を発表している小説家。
モカコーヒーのある北千住は作品の舞台として描いたこともあり、取材で何度も足を運んだ場所。この日も懐かしく歩いていたといいます。
「北千住にはレトロな町並みも多く残されています。町角に昔ながらのコインゲームなども置かれていて、ただ歩くだけでも発見があります。(この日は)用事を済ませて千住桜木町でバスを待っていたら、バス停の向かいにのれんが見えました」
「何となく、たたずまいとのれんから、おそば屋さんかなと思っていました。のれんに『コーヒー』、建物の側面に『ミルクホール』という看板があるのを見つけ、建物とのれんとのギャップが面白いなと感じました」
レトロな建物も、コーヒー店も好きという柊さん。過去の作品では毎話必ずコーヒーを飲むシーンを入れたほど。
「北千住から千住桜木町にかけては、レトロな景色が好きな人の散歩コースとしても楽しめます。来年にかけていくつかの企画が同時に動いているので、執筆に疲れたら息抜きによくこのエリアを歩いています。雰囲気のある町並みを愛する方はぜひ」
確かに小説のなかに登場しそうなムードをたたえたミルクホール モカ。実際に来店したことのあるフォロワーたちからは、
「ここのカツライスが好きです」
「昔ながらの味でナポリタンがうまいですよ」
「職人気質の素敵なマスターが一人でやってます」
と、魅惑の情報がいくつも寄せられていました。
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