司会はとんねるず! 90年代伝説のお見合い番組『ねるとん紅鯨団』が恋愛離れの現代人を変える
2020年11月3日
ライフ恋愛に奥手な若者が増えている現在では考えられないような番組が、30年前に人気を博していました。フリーライターの真砂町金助さんが解説します。
実は恋人が欲しくてたまらない現代人
進学や就職といった人生の「ポジティブな転機」で上京する若者たちは、いつの時代も夢と希望でいっぱいです。もちろん学業や仕事にいそしみたいという考えはありますが、それとともに比重が高かったのが恋愛です。
東京は地方に比べて圧倒的に人口も出会いの機会も多いはず――。誰もがそんな夢を持っていたのです。特に、1990年前後に上京した若者たちは……。
リクルートマーケティングパートナーズ(品川区上大崎)の運営するリクルートブライダル総研が2020年1月に発表した「恋愛・結婚調査2019」によると、全国の20~49歳までのうち「恋人がいない人」は67.9%。20代で「交際経験がない人」は33.1%となっています。
これだけ見ると「世の中はすっかり草食化したのか」と思いがちですが、実際には恋人がいない人のうち56.2%は恋人が欲しいと答えています。とりわけ20代男性では57.3%、20代女性では70.5%に上ります。
恋愛に積極的だった1990年代の人たち
今やインターネットやスマートフォンが普及し、出会いの手段は多様化して、チャンスも増えているはずですが、どうしてこのような結果が出ているのでしょうか。
おそらく、無料通話アプリやSNSを使ってコミュニケーションが容易になった一方、一般的な恋愛の手順やテクニックが確立されていないのが理由でしょう。この点が、もっと直接的に行動していた1990年前後の人たちとの違いです。
そんな今から30年ほど前の時代、恋人を渇望する男女の間で大人気になっていた番組があります。『ねるとん紅鯨団』です

毎週土曜日深夜に放送されるこの番組は放送時間が23時台からにもかかわらず、視聴率が20%を超える異例のヒットとなっていました。番組を作っていたのは、それまでも『パンチDEデート』『プロポーズ大作戦』などのお見合い番組を手がけていた関西テレビです。

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