「はちみつ黒酢」から20年 「飲む酢」新製品続々、フルーツとあわせた飲み方提案も

2018年11月29日

ライフ
ULM編集部

1996年に「はちみつ黒酢ダイエット」が大ヒットして以降、定着した「飲む酢」。現在はその栄養機能をうったえる商品だけでなく、さまざまな「消費シーン」が各メーカーから提案されています。最新事情を調べました。


機能性表示などが追い風に

 2016年頃から「飲む酢」の人気が再燃しています。「飲む酢」には、水や炭酸などで割って飲む希釈タイプの製品と、そのまま飲むストレートタイプの製品があり、両タイプともに2016年から2年連続で前年比2~4%の売り上げの伸びを見せています(富士経済調べ)。2016年には黒酢、2017年はリンゴ酢が特に注目されました。

さまざまな健康効果がある酢(画像:写真AC)

 1996(平成8)年の「はちみつ黒酢ダイエット」の大ヒットで、「飲む酢」ブームの火付け役となったタマノイ酢(大阪府堺市)と調味料大手のミツカン(愛知県半田市)はそれぞれ、背景について次のように話します。

「酢の健康効果が報道で広まり、調理シーンで酢を使うよりも、手軽に取り入れられる『飲む酢』を購入する消費者が増えたためです」(タマノイ酢)

「ストレートタイプのペットボトル製品が登場し、これまでよりも使い勝手が良くなったことと、機能性が表示されるようになったことで、継続的な消費者のニーズが増えたのです」(ミツカン)

タマノイ酢が展開する「飲む酢」製品。「はちみつマイルドセンナ」は便秘に悩む女性をサポートする成分が入った新商品(画像:タマノイ酢)

 そのような追い風を受けて、近年では乳酸菌入りの製品やカロリーゼロの製品、便秘に悩む女性をサポートする成分の入った製品など、新しい価値を付加した製品が次々と登場しています。

疲労回復をサポートする効果も

「『飲む酢』を摂ると、疲労回復や内臓脂肪の減少などが期待できます」

 愛知みずほ大学(名古屋市瑞穂区)学長で、医学博士の佐藤祐造さんは「飲む酢」の効能についてこう話します。

「人間の体を動かすエネルギーの元は『グリコーゲン』という物質で、ふだんは銀行貯金のように肝臓や筋肉のなかに蓄えられています。酢と糖分を一緒に摂ると、このグリコーゲンの溜まり方を早めることができるため、疲労回復が期待できるのです。『飲む酢』は糖分を含んでいるので効果があるというわけです。

 また、酢を構成する酢酸には、脂肪の合成を押さえつつ、脂肪の分解も促す効果があるため、内臓脂肪の減少、ひいてはダイエットにつながります」(佐藤さん)

佐藤さんによる食酢の定義(画像:佐藤さんのデータを元にULM編集部で作成)

 そのほかにも血圧を下げる効果や、食後の血糖値の上昇を抑える効果、抗菌効果もあると佐藤さんはいいます。

「1日あたり大さじ1杯(15ml)の酢を摂りましょう。『飲む酢』を買うときにも、この数値を参考にしてください」(佐藤さん)

変化する消費シーン、デザート感覚の楽しみ方も


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