東京メトロ駅構内のローソン、人気アイテムをご紹介 働く女性に向けた展開も聞く

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東京メトロ駅構内のローソン、人気アイテムをご紹介 働く女性に向けた展開も聞く

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何かと便利な駅チカのコンビニ。東京メトロ駅内の「ローソンメトロス」と「ナチュラルローソン」に人気の商品と、今後の取り組みについて聞きました。

「女性は健康に特化した商品を買う傾向」

 通勤途中や街を移動しているとき、ちょっとした買い物に便利なのが駅構内のコンビニ。JRや私鉄、地下鉄によってその種類はさまざまですが、今回は東京地下鉄(東京メトロ)に店舗を構える「ローソンメトロス」と「ナチュラルローソン」に絞って、その人気商品を聞いてみました。

「ローソンメトロス」の外観(画像:メトロコマース)



 ローソンメトロスは、東京メトロ駅構内の売店「メトロス」をリニューアルした店舗で、2015年8月に誕生しました。おにぎりやデザートなどの販売に加え、公共料金の支払いなど、メトロスになかったコンビニ機能を導入して、当時話題を呼びました。また、ローソンとの提携により、商品開発や配送に関するノウハウを強化したことも注目されました。

 店舗数は25店(2018年12月1日時点)で、商品数は店内の広さによって変化しますが、500~800アイテム。「客層は男女半々ですが、渋谷や新宿、表参道は女性が多め。それでも6割ぐらい。女性は健康に特化した商品を買う傾向があります」(運営元のメトロコマース)。1日あたりの来店客数は2~3万人とのこと。

累計販売2億3000万個以上の名物パンシリーズ

 そんなローソンメトロスで女性に人気のアイテムは、次の3つです。

1.ブランパンシリーズ
2.「ナチュラルローソン」ブランドの菓子
3.新潟コシヒカリおにぎりシリーズ

 ローソンにそれぞれの魅力を語ってもらいました。

ブランパンシリーズ「おいしくて健康的」

 ブランパンシリーズは、小麦粉に比べて糖質が少なく、食物繊維などを多く含んだ「ブラン(穀物の外皮)」を使用しており、発売は2012(平成24)年から。

「ブランパン 2個入」(画像:ローソン)

「おいしくて健康的なパンを提供するため、発売してから毎年リニューアルを重ねています。健康的な食事を気遣うお客様を中心に好評で、シリーズで累計2億3000万個以上(2018年10月末時点)を販売しています」(ローソン)

 ローソンメトロスの店舗では、同シリーズを約15種類揃えています。120円(税込)。

ナチュラルローソン菓子「糖質10g以下」など

 2つめは「ナチュラルローソン」ブランドのお菓子です。

「アーモンドチョコレート(イヌリン使用)」と「ベジップス さつまいも にんじん かぼちゃ」(画像:ローソン)

「『お菓子は食べたい。でもちょっと健康が気になる』 というときにうってつけです。原材料に小麦ブランや乳酸菌、こんにゃく、野菜などを使い、さまざまなメーカーの協力で、『エネルギー200kcal以下』『糖質10g以下』『塩分0.5g以下』のいずれかの基準を満たすようにしています」(ローソン)

「アーモンドチョコレート(イヌリン使用)」が198円、「ベジップス さつまいも にんじん かぼちゃ」が148円です。

新潟コシヒカリおにぎりシリーズ「高級路線狙う」

 2002(平成14)年から発売している「新潟コシヒカリおにぎりシリーズ」は、それまで低価格が主体だったおにぎりに、「高級おにぎり」路線を広めるさきがけとなりました。

「新潟コシヒカリおにぎり『極』 海鮮づくし」と「新潟コシヒカリおにぎり 焼さけハラミ」(画像:ローソン)

「2018年10月から『新潟コシヒカリおにぎり『極』』を発売しました。品質に徹底的にこだわった高級食材を使用した、数量限定で発売するローソン史上最高級の新潟コシヒカリおにぎりシリーズです。今後も月に1品程度、付加価値の高い食材を使用した新商品を発売する予定で、12/26(火)からは『新潟コシヒカリおにぎり『極』海鮮づくし』を発売しています。いくら、かに、ほたての海鮮豪華3点盛りの、年末年始にぴったりのちょっと贅沢なおにぎりです」(ローソン)

「新潟コシヒカリおにぎり『極』 海鮮づくし」は298円、「新潟コシヒカリおにぎり 焼さけハラミ」は198円です。

「食事を手軽に済ませたい」層に対応

 東京メトロとの提携から3年半が経過。ローソンはこれまでについて、次のように振り返ります。

「提携後当初は、たばこ・雑誌・新聞といった、売店の『旧 三種の神器』の需要が根強く、売り場の構成比の確保に対し、脱却すべきか、守るべきかで悩みました。1号店オープンから3年半が経過するなか、ローソンメトロスの売れ筋は『新 三種の神器』(おにぎり・調理パン・ベーカリー)へと変化しました。これはお客さまが、売店へ求めるものが変わったととらえています。

 働く女性の増加、働き方改革などで、限られた時間のなかで仕事を完結させなければならない就業者の『食事を手軽に済ませたい』という需要が、変化とつながっています。なお、ローソンメトロス渋谷店、ローソンメトロス表参道店の2店舗は『旧 三種の神器』の取り扱いが無い、食品強化モデル店舗です」(ローソン)

ローソンが推し進める「マチの健康ステーション」(画像:ローソン)



 また、ローソンは、「マチの健康ステーション」として、高齢化社会や健康志向ニーズの高まりなどに対応し、2012年から「美味しくて健康」を軸にした、ロカボ・健康志向商品の開発に取り組んでいます。

 具体的な取り組みは次のとおりです。

・商品パッケージの表面(オリジナルロゴ)や裏面(栄養成分表示)に、糖質量を記載

・ロカボ商品(低糖質食)であることを伝えるロカボマークを、ベーカリーやオリジナル菓子などの 商品パッケージに記載

 同社は今後、ロカボマーク掲載の商品を順次拡大していく方針です。

ヘルシー志向を取り込むナチュラルローソン

 一方、2006年2月オープンのナチュラルローソンの駅チカ店は現在4店(大手町駅2店、飯田橋駅1店、日比谷駅1店。2019年1月16日時点)。ローソンメトロスと比べると約6分の1の規模ですが、商品数は2000~2500アイテムで約3.5倍と豊富。客層は女性・OLが多く6割程度。そのため「ヘルシー志向でトレンドに敏感なお客様が多い駅に設置しています」(運営元のメトロプロパティーズ)とのことです。

ナチュラルローソンの外観(画像:メトロプロパティーズ)



 そんなナチュラルローソンの人気商品は

1.カヌレ
2.アールグレイミルクティーゼリー(ノンカフェイン)
3.Minako Imada Produced 至福のチーズケーキ
4.贅沢カステラ
5.菊水堂できたてポテトチップ

 の5点。それぞれ魅力は次のとおりです。

カヌレ「ワンハンドで楽しめる」

 フランスの洋菓子として知られる「カヌレ」。

「カヌレ」(画像:ローソン)

「外はカリッと香ばしく、中はしっとりとした生地が魅力的です。ワンハンドで手軽に楽しむことができます」(メトロプロパティーズ)

 味のアクセントはラム酒の風味です。150円。

アールグレイミルクティーゼリー「優雅な香り」

 ルイボスティーベースのゼリーダイスを、ミルクゼリーに入れました一品。

「アールグレイミルクティーゼリー」(画像:ローソン)

「アールグレイの優雅な香りが特徴的です」(メトロプロパティーズ)

 ノンカフェインという点もポイントが高め。245円。

至福のチーズケーキ「チーズケーキの生みの親プロデュース」

 クッキー生地が土台のベイクドチーズケーキと純生クリームを贅沢に2層重ねた一品。さっぱりなのに濃厚さを兼ね備えたチーズケーキです。

「Minako Imada Produced 至福のチーズケーキ」(画像:ローソン)

「日本に洋菓子を広めた第一人者であり、日本のチーズケーキの生みの親である今田美奈子先生に監修いただいたケーキシリーズの第1弾。順次、シリーズ展開していきます」(メトロプロパティーズ)

 隠し味はカマンベールチーズパウダーです。480円。

贅沢カステラ「岩泉ヨーグルトを生地に」

「贅沢カステラ」は、岩手県岩泉町で作られる岩泉ヨーグルトを生地に練りこんだカステラで、チーズケーキのようなしっとりとした食感が特徴です。

「贅沢カステラ」(画像:ローソン)

「味はまさに極上。入荷は不定期のため、出合えた人はラッキーです」(メトロプロパティーズ)

 5つに切れているため、その場で食べやすいのもポイントです。600円。

菊水堂できたてポテトチップ「毎回数量限定」

 1964(昭和39)年からポテトチップを作っている菊水堂。「菊水堂できたてポテトチップ」の原材料はジャガイモと植物油(米油/パーム油)、塩のみととてもシンプルです。「直火炊き連続チップフライヤー」という独自製法も気になります。

「菊水堂できたてポテトチップ」(画像:ローソン)

「メディアでも度々取り上げられ大人気の商品です。毎月1~2回の入荷になります」(メトロプロパティーズ)

 なお毎回数量限定で、入荷日にはナチュラルローソン公式ツイッターでアナウンスされます。378円。

今後、日本先行商品にも注力

「健康的でヘルシーな商品」の開発でこれまで業界をリードしていたナチュラルローソン。しかし現在では、コンビニ各社は同様の取り組みを行っています。店舗の独自性をどう保とうとしているのでしょうか。そのカギは「コアな部分を攻める」ところにあるようです。

「現在の筋トレブームに合わせて、プロテインを手軽に摂れる商品を扱ったり、海外のトレンドをいち早く取り入れ、日本先行商品として販売したりします。また、おすすめ商品がひと目で分かるように、店頭に展開しています。そのほかにも、働く女性が増えていくなか、青果店とタッグを組み、新鮮な青果を店頭で展開する取り組みも強化したり、質のの高い冷凍食品の品揃えも拡大したりする予定です」(メトロプロパティーズ)

 また、ローソンも今後の展望について、「東京メトロを利用するお客様へ、健康関連商品をお届けする『健康売店』となる事を目標とし、健康関連商品の更なる強化を行っていきます」と話しています。

 進化する駅チカのコンビニから今後も目が離せそうにありません。

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