特許収入は都内10位 少数精鋭の隠れた名門国立「電気通信大学」とはどのような大学なのか
2020年6月14日
ライフ都内大学の特許収入ランキングで10位に入るも、一般的な知名度が低い名門国立大学・電気通信大学。そんな同大の魅力について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
国内の大学で広まる産学官連携
国立大学を中心に、産学官連携の研究開発や実用化の動きが広まっています。
産学官連携の先駆けでもあるアメリカは1980年代に製造業の深刻な不振を問題視し、最先端の技術開発を重視。
大学が研究開発した技術を民間企業がライセンスを得て実用化したり、大学発のベンチャー企業が1990年以降増えたりなど、特にIT分野でその力が発揮されてきました。
このことからも、大学や国、民間企業が互いに最新技術を開発することが、結果として新たな産業や雇用を生み出していることがわかります。
産学官連携は国際社会の競争で勝つためにも、なくてはならない事業となっているのです。
特許収入が都内大学ベスト10入り
日本の大学では理系学部を中心とした特許収入が年々増加しています。2011年度の大学の特許収入額は、約11億円でしたが2018年度には44億円を突破しました。
大学の特許収入ランキング(2018年度)を東京都内の大学別でみると、ベスト10には知名度の高い大学や、医学部や歯学部を有する大学が多くなっていますが、その中に国立大学の電気通信大学(調布市調布ヶ丘)が名を連ねています。

学生数も少なく、1学域3類(1学部3学科とほぼ同義)というお世辞にも「大所帯」とは言えない電気通信大学ですが、いったいなぜこのような結果を残しているのでしょうか。
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