小池徹平演じる橋本左内の弟「綱常」 日本赤十字社の発展に尽力した偉大な足跡を追う【青天を衝け 序説】
2021年4月20日
ライフ“日本資本主義の父”で、新1万円札の顔としても注目される渋沢栄一が活躍するNHK大河ドラマ「青天を衝け」。そんな同作をより楽しめる豆知識を、フリーランスライターの小川裕夫さんが紹介します。
作中には武蔵国以外の志士が多く登場
NHK大河ドラマ「青天を衝け」は、俳優・吉沢亮さんが演じる渋沢栄一が主人公です。
その一方で、「青天を衝け」は渋沢を主人公としながらも草彅剛さんが演じる徳川慶喜、岸谷五朗さんが演じる井伊直弼、大谷亮平さんが演じる阿部正弘といった将軍・幕閣などが登場し、多くの時間を割いています。
武士が政をつかさどる時代において、多くの農民は歴史の表舞台には立てません。後世に名前を残すこともありません。それは、渋沢といえども同じでした。
しかし、幕末・明治維新期は変化の兆しもありました。
武士階級に属しながらも、それまでは家柄が低いために政治の中枢から遠ざけられていた人物が活躍できるようになっていたのです。その最たる例が、長州藩の下級武士の家に生まれ、初代内閣総理大臣に就任した伊藤博文といえます。
「青天を衝け」は渋沢を中心にストーリーが展開されていることもあって、舞台は主に武蔵国です。今のところ長州出身の伊藤が出てくる気配はありませんが、武蔵国以外の志士も多く登場します。
他藩の志士から一目置かれた橋本左内
幕末の志士のなかでも、近年になってウナギ上りの評価・人気になっているのが橋本左内です。「青天を衝け」では、小池徹平さんが演じています。

福井藩士だった左内は、大坂の適塾で学び、福井藩で若きリーダーとなりました。左内は若く切れ物だったことから、藩主の松平慶永から信望が厚く、他藩の志士からも一目置かれる存在でした。
そして、水戸藩の藤田東湖や熊本藩の横井小楠などとも交流し、その見聞や思想は福井藩に大きな影響を及ぼします。
しかし、その才能がアダとなり、井伊直弼から「幕府を混乱させた」との理由で処罰されます。いわゆる、安政の大獄です。
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