聴くだけでおしゃれさん? 90年代の若者が夢中になった「渋谷系」サウンドの淡き思い出
2020年4月25日
ライフ一世を風靡した「渋谷系」と赤いフタが目印だったポータブル・レコードプレーヤーについて、ルポライターの昼間たかしさんがその軌跡をたどります。
流行の発信地であり続ける街・渋谷
渋谷駅前のランドマークである東急東横店が85年の歴史に幕を閉じ、渋谷の再開発もいよいよ新たな段階に入ろうとしています。
筆者(昼間たかし。ルポライター)、90年代の学生時代は長らく東急線沿線住民だったので、もっとも近い都会は渋谷でした。
思い出深い東急文化会館のプラネタリウムもはるか昔の話。今よりずっと怪しげだった百軒店(ひゃっけんだな)も、店のおじさんが客に注文を選ぶ隙も与えず「卵入りムルギーでよろしいですね!」と勝手に決めちゃうカレー店「ムルギー」(渋谷区道玄坂)は、なんだかオシャレな店になってます。
名曲喫茶ライオン(同)で「今日もモテなかった、明日はモテるだろうか……」と陰鬱(いんうつ)な青春を送っていたのを、今でも思い出します。
さて、80年代から若者の街として台頭した渋谷がひとつの頂点を迎えるのは90年代半ばからのことです。

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