JR駅数が都内最多の北区出身
第一線で活躍し続ける女優、深田恭子さん。2021年まで、24年間連続で主演もしくはヒロインとして起用され続け、作品を飾っています。
深田さんが連続ドラマで初ヒロインを演じたのは、1998(平成10)年の『神様、もう少しだけ』(フジテレビ系)。その後コンスタントに多くの作品に出演し、順調に知名度とキャリアを重ね、男女ともに不動の人気を誇っています。
最近では『ルパンの娘』(2019、2020年、同)での好演が記憶に新しいのではないでしょうか? 同作はシリーズ1、2と大好評で終了し、2021年には映画まで公開されることが決定しました。また、深田さんは2019年の第42回日本アカデミー賞で映画『空飛ぶタイヤ』で優秀助女優演賞を受賞しています。
1982(昭和57)年11月生まれの深田さん、出身地は北区です。同区は東京都の区部北部に位置しており面積おそよ20.6平方キロメートル、人口約35万3000人(2021年3月1日)です。
区内には、飛鳥山公園(同区王子)をはじめ江戸時代から浮世絵に描かれる歴史のある桜が数多くあります。さらに、区サイトによるとJRの駅が都内最多の11駅も。どこへ行くにも近くて便利な街です。深田さんは、北区出身者として地元企業とコラボしたエコバッグをデザインしたこともあるようです。
今回は、なぜ深田恭子さんがドラマ作品などに主演として起用され続けるのか、その魅力について、彼女の人物像という側面から紹介していきます。
年を重ねるごとに磨きが掛かる魅力
深田さんが出演する作品の情報が解禁されるたび、ネットニュースのコメント欄やSNS上には「かわいい過ぎる」「どんどん若くなっていく!」といった言葉が書き込まれます。アラフォーを迎える女性とはとても思えない、と感じる人が少なくないようです。
「あどけないキョトン顔」といえば、右に出るものはいないでしょう。まもなく39歳を迎える彼女が作品で見せる、ガーリーで少女のような表情から、唇をとがらせて怒る姿、眉をハの字にしてがっかりする姿まで、コロコロと変わる表情の七変化は圧巻です。
さらに、彼女は非日常的なキャラクターに扮するのもばっちりハマります。たとえば先述した『ルパンの娘』(フジ)での泥棒一家の娘。彼女のワインレッド色の“泥棒スーツ”はセクシーで美し過ぎると評判を呼び、同作が人気を博すきっかけともなりました。
他にも2004(平成16)年公開の映画『下妻物語』でのロリータファッション、東京ガスのCMでは漫画『うる星やつら』のラムちゃんコスプレ姿でのダンス。また2009年公開の映画『ヤッターマン』は、悩殺ドロンジョ様役が相当な話題となりました。
間違いなく着る人を選ぶコスプレ衣装。それらを難なく着こなしてしまえるのは、深田さんが持つ変わらない愛らしさ、少女のような空気感がなせるものでしょう。
「彼女はデビュー当時から見た目がほとんど変わらない。むしろ若返っていく」。そんな声は業界でもよく耳にします。
また、2020年5月には撮影で訪れたハワイで撮りおろした最新写真集『Brand new me』を出版し大きな反響を呼びました。ビキニ姿でサーフィンを楽しむ姿や、ビーチでのリラックスした表情など自然体の深田さんが見られます。
写真集やInstagramで公開した、ほどよい肉付き、かつシュッと引き締まったヘルシー美ボディーは、特に女性ファンから賞賛の声が多く寄せられていました。健康的で同性からの支持も集めるスタイルは、コスプレ衣装にも欠かすことのできない資質と言えます。
おっとりだけじゃない、強い信念
おっとりとしたイメージに見られがちな彼女。しかし、実は強い信念を持ち合わせている点もまたファンを魅了する理由と言えるでしょう。
2020年9月、彼女がインスタの公式アカウントにアップした投稿では「私はよくマイペースと言われることが多いのですが」としたうえで、自身が一生懸命に努力を尽くし、仕事に真摯に向き合っている思いをつづりました。
細部にまでこだわり、大勢の関係者たちとともに時間をかけて作り上げた努力の証である作品の数々。それらを愛してくれるファンがいることが、彼女にとってこの仕事を続ける意味として何より欠かせないのかもしれません。
また、お仕事の現場では常に明るく親しみやすい性格で、内面も非常に魅力にあふれた女優さんです。
「起用したい」と思わせる姿勢
深田さんは「婦人公論.jp」のインタビューで「物事を途中で投げ出したことがない」とも語っています(2020年10月15日配信)。
この仕事を始めて以降、たとえ想像以上に大変でも、自分自身が不甲斐ないと感じることがあっても、やめようと思ったことは決してなく、そもそもやめるという選択肢がないのだ、と。
それは幼少期の両親の教えであり、感謝しているそう。決して高望みをすることなく、1日1日を大切にし、そのときそのときで「自分にできることを頑張る」。そんな彼女の信念が作品の現場では垣間見られ、制作側に「彼女を起用したい」と思わせるのでしょう。
懐の深さ、温かなムード、華やかさ
役のジャンルも幅広く、いい意味で彼女色に染め、難しいコスプレ衣装もばっちり着こなし、ハマり役として演じてしまう。そして、女性として美しく輝き、グレードアップし続ける。筆者自身、2020年に出版の『Brand new me』の美貌に魅了されたひとりでもあります。
深田さんの出身地である北区は、東京23区の中でも決して華美過ぎず、庶民にとっても暮らしやすい懐の深い街。そんな温かなムードと、区内の春を彩るたくさんの桜は、彼女のイメージにもぴたりと合致します。
彼女ならば10年後も20年後も“深キョン”人気をキープしたまま愛され続け、唯一無二の女優として存在し続けるでしょう。今後の活躍が楽しみです。