パソコン普及の起爆剤に 1995年の革命「ウィンドウズ95」の思い出
2020年2月24日
ライフ1995年に社会現象となったパソコンの基本ソフト「ウィンドウズ95」。その当時の熱気について、ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
「ウィンドウズ95」が発売されてもう25年
「ドス(DOS)が走るって、どこを走っているんだ……」
そんな会話が交わされていたのは、もう25年も前のことです。
先日「ウィンドウズ7」のサポートが終了し、まだアップデートをしていない人たちが大わらわになりました。ウィンドウズ7が発売されたのは2009(平成21)年。ついこの間と思っていましたが、時間が流れるのは早いものです。
ウィンドウズはいわずとしれた、パソコンの「OS」です。しかし、パソコンが一般に普及するきっかけとなった「ウィンドウズ95」が1995(平成7)年に発売された頃は、まだ「OS」という言葉がまったく普及していませんでした。当時は「基本ソフト」という表記が新聞記事などで使われていました。

ウィンドウズが世界標準となる流れは、ウィンドウズ95の前身である1990年発売の「ウィンドウズ3.0」と、その後継「ウィンドウズ3.1」によって既に達成されていました。しかしこれをよしとせず、抵抗を試みるパソコンメーカーもありました。
1995年初頭、すでにウィンドウズ95の発売がアナウンスされている中で、IBMはウィンドウズ95よりも早い3月に「OS/2ワープ」を発表。
ウィンドウズは既に「世界標準」ともいえるシェアとなっていましたが、まだ評価が高まっていない混乱した時期で、NECと東芝はウィンドウズとワープの両方に対応する機種を発表。富士通やコンパック(現ヒューレット・パッカード)はウィンドウズ対応のみに絞るなど混乱が見られました。

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