マニュアル人間も量産? 平成時代の就活マスト本『面接の達人』の衝撃

学生の就職活動で長らく読まれている書籍『面接の達人』。その歴史と功罪について、フリーライターの金平奈津子さんが解説します。


「脱マニュアル化」が始まった就職活動

 コロナ禍で東京を取り巻く経済事情は激変しており、とりわけ企業の「オフィス縮小」は大きな注目を集めています。2021年1月には、電通(港区東新橋)が本社ビルを売却することを発表。企業のオフィス縮小と「脱東京志向」はこれから加速が予測されます。

 そんな企業の激変とともに、就職活動も大きな動きを見せています。2020年は多くの企業がリモート面接を導入。現在は、最終面接までリモートで行うことも珍しくありません。リクルートスーツに身を包んだ学生たちの姿が、過去のものとなる日もそう遠くないのかもしれません。

 リモート面接の浸透で、面接のしきたりも変化しています。

 これまでの面接は単に受け答えだけでなく、所作なども含めて総合的に判断されていました。そのため、学生たちはさまざまな書籍や情報サイトをもとに成功体験に学んでいたわけですが、それらも完全にリセットされました。

 いわば、就職活動の「脱マニュアル化」が始まったといえるのです。

マニュアル化が始まったのは約30年前


【画像】90年代に出版された『面接の達人』

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