コロナ余波でスーパーに「格安高級魚」 都民にとって幸か?不幸か?
2020年5月6日
ライフ大きなカツオのサクに、ホタルイカ、メバル。最近スーパーの鮮魚売り場に破格の高級魚が並んでいることにお気づきでしょうか。これも新型コロナウイルスの影響によるものだそう。消費者にとってありがたいことなのか否か、お料理好きのトレンドウォッチャー、カシハラヒデコさんが考えます。
こんなところにも新型コロナの影響が
「最近、東京の魚がおいしい」といううわさを聞いて、スーパーに駆けつけてみました。なんでも聞いた話では、「カツオ」がびっくりするほどの味なのだとか。そこで早速スーパーの鮮魚売り場でカツオを購入、家で食べてみることにしたのです。

一見いつもと変わらないようにも思えるけれど、口に入れると脂がのっていて実にうまい。
これは一体どうしたことなのでしょう。しかも売り場に並んでいたのは、いつものような切り身ではなく、かなり巨大なサク。さらに赤くておいしい部分ばかり。そういえば1週間くらい前にも並んでいたようにも思うけど、そのスーパーに関してはそのときよりさらに100円ほど値が下がっていることにも驚きました。
2019年よりも卸売価格が下がっている
新型コロナウイルスの感染拡大によって外出自粛と在宅勤務(テレワーク)が推奨されて、飲食店の客足がどんどん減っていたところに「緊急事態宣言」の延長まで決まり、街の飲食店は休業や短縮営業を迫られたり、廃業せざるを得なくなったりした店もあります。

今が一番おいしいカツオなのに飲食店での需要が無くなってしまって、流れ流れてスーパーにたどり着いているそうなのです。それも、ずいぶんと単価が下がった状態で。
気になって、豊洲市場(江東区豊洲)で取引されたカツオの卸値を調べてみたところ、その週(2020年5月1日~4日)の主産地の高値の平均は、前週(4月24日~30日)から461円低下して900円。
前年の同時期と比べると2割ほど安い。スーパーでも出回りやすい価格になっているのです。消費者にとっては、ありがたいことかもしれませんが。

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