今なお成長し続ける「硫黄島」、ついに小笠原諸島で最大に

小笠原諸島に浮かぶ島々は、経年によって面積や周囲、標高が変化し続けていることをご存じでしょうか。その中のひとつ硫黄島が、このたびついに同諸島で最大の島に躍り出たとのこと。紀行作家の斎藤潤さんが、その変遷や理由を解説します。


海上の離れ岩を飲み込んだ硫黄島

 島だった釜岩(『小笠原島總覽』の地図)は、隆起によって砂州(さす。流水により形成される砂の堆積構造)が延びて(『島の旅』の地図)硫黄島とつながり、その砂州も一緒にどんどん隆起して半島となり、今では硫黄島に飲み込まれたようにその一部(最新版『シマダス』の地図)と化しています。

摺鉢山から陸続きになった釜岩と監獄島を一望(画像:斎藤潤)

 また、硫黄島の一部となった釜岩とまだ島のまま頑張っている監獄岩の写真を、よく見てください。右側の海岸線に大きな岩のようなものがいくつも写っています。

 これらは、米軍が築港のため捨て石代わりに海に沈めたコンクリート船なのです。

 沈没させた当時は海中にあって見えなかったものが徐々に姿を現し、不思議な光景を生じています。これも、硫黄島の激しい隆起が生んだたぐいまれなる異景といえるでしょう。


【画像】硫黄島「巨大化」の理由、時系列で見る

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