旧国立競技場なき今こそ、調布にある「もうひとつの五輪聖地」に行こう
2020年2月1日
知る!TOKYO東京オリンピックが開催される2020年。フリーライターの立花加久さんが新旧の関連スポットを散策しました。
「スポーツの秋」という言葉があるのになぜ
驚きのニュースが東京に飛び込んで来たのは、2019年秋のことでした。
2020年に開催される東京オリンピックのマラソン・競歩会場が、東京から札幌に変更になったというではありませんか。しかもその理由は、単に「暑いから」というあっけないものです。
1964(昭和39)年の東京オリンピックにならって、最初から10月10日にしておけば良かったのに――と思う人も少なくなかったはず。いや、「近い日に当然なるだろう」と思っていた人が大半だったでしょう。だって、日本は昔から「スポーツの秋」「食欲の秋」なのですから。
アメリカでの放送事情に合わせて真夏に変更したとか、きっとそこには「絶大なるオトナの裏事情」があるのだろうと思わず邪推してしまいそうです。気象データを検討してもなお予定通りに東京での開催を決めていることを考えると、札幌開催について、いまだすっきりしない気持ちを持て余している人は私だけではないはずです。
ちなみに前回の東京オリンピックの開催日が10月10日に決まったのは、1年で1番晴天になる頻度が高い日だったからだといいます。開催日もまた先人の知恵が詰まったレガシーと言えるでしょう。
新しく建て替えた国立競技場も、マラソン選手たちがゴールする晴れの場となって初めて「オリンピックマラソンの聖地」と認知され、次の世代へ受け継がれるはず。これではまるで、仏作って魂入れずです。

かつての国立競技場が無くなった現在、このままでは東京からマラソンの聖地が無くなってしまうのかと思っていると、残されたある聖地を思い出しました。それは、マラソンの「折り返し地点」です。

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