【実録 東京人vs関西人 4】上京した関西人は愛してやまない「関西弁」を、あえて東京でも使い続けるべきか
2020年7月1日
知る!TOKYO江戸・東京と、関西・関西人との結びつきを考える、ジェイ・エム・アール生活総合研究所社長の松田久一さんの連載(全4回)。最終回は、東京在住の関西人の将来と、鍵を握る関西弁について考えます。
「東京の関西人」の今後 鍵を握るのは関西弁
兵庫県出身の筆者(松田久一。ジェイ・エム・アール生活総合研究所代表取締役社長)が江戸・東京と関西の結びつきについて考える4回続きの連載。前回の第3話(東京に住む関西人は、大声で関西弁をしゃべる関西人に若干イライラしている)では、東京のなかの関西人の特徴を五つ挙げてみました。
すなわち、
1.関西弁がしゃべれないので、アイデンティティーを失いかけている
2.関西出身といえど「たこ焼き機」が家にあるとは限らない
3.ノリツッコミは、やろうと思えばできるけど、関西の笑いはそれだけではない
4.商人のような損得勘定と同時に、粋(すい)を極めた美意識も併せ持つ
5.上京したばかりの関西人が、関西にいるのと同じ感覚で振る舞うのが嫌い
です。
これに加えてもうひとつ、面白い特長があったことを思い出しました。

東京にいる関西人の多くは、山の手線の西南に住みたがる傾向があるようです。逆に、山手線の東北エリアはまったく知りません。
お好み焼き(関西)店とうどん屋の知名度のある店の地理的分布を調べてみると、妙なことがわかりました。それは、それらの店が山手線の西南地域に偏っていることです。これは東京に住む関西人が“西”にこだわっていることを示すものでしょう。
さて、最終回となる本稿では、東京と関西の関係、また東京にいる関西人の今後について考えていきたいと思います。

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