特大レタス88円 都内と思えぬ生鮮激安の街、果たして治安は? 江東区・亀戸【連載】東京商店街リサーチ(7)
2021年1月11日
知る!TOKYO庶民派の住宅街、元気な商店街、1000年以上の歴史を誇る神社など、さまざまな表情を持つ江東区・亀戸の街を、フリーライターの荒井禎雄さんが案内します。
住宅街・商店街・オフィスがひしめく
庶民派の住宅街として、またリーズナブルな下町グルメの一大拠点として知られている江東区亀戸。住宅街、商店街、繁華街、オフィス街とさまざまな顔を持つこの街は、同時に石器・古墳時代の遺跡があるほど歴史の古い土地でもあります。
今回はこの亀戸について調べてみました。
●立地と歴史
亀戸は東京23区内でも東側に位置しており、スカイツリーや錦糸町のすぐ隣にあります。この街の地形的な特徴は、何と言っても周囲をグルっと川に取り囲まれていることです。西は横十間川、北は北十間川、東は旧中川、南は竪川と、まるで城のお堀のよう。
このため、原則として勾配の少ない土地なのですが、川の周辺では橋や急坂などの高低差が目立ち、また区画がグチャグチャになっている箇所もあります。

この亀戸の歴史は古く、元々は海に浮かぶ島(亀島)だったという言い伝えが残っています。それが次第に河川が運ぶ土砂の体積によって周辺の陸地と地続きになり、今の亀戸の形が作られていったそうです。
古墳時代の遺跡を別とすれば、現存する神社仏閣で最も古いのは香取神社で、ここは665年(飛鳥時代)創建と言われており、藤原鎌足が亀島に太刀を納めて香取神宮(千葉県)から勧請したとされています。
それから300年後には、平将門を討伐するために立ち寄った藤原秀郷が戦勝祈願をし、討伐を成し遂げたことから弓矢を奉納した記録が残っています。こうしたことから、香取神社は「スポーツの神様」として多くの参拝客を集めています。
氏子の多くは亀戸周辺におり、亀戸地区の鎮守神であると言えますが、云われのある神社だけに氏子以外の武家からも信奉されていたそうです。
亀戸駅南東の9丁目には“神社としては”1527(大永7)年の創建とされる浅間神社があり、こちらの神社には荒れた海を鎮めるために身を投げた日本武尊の妻の笄(こうがい。髪をまとめる小道具)が流れ着いたという、あまりにも古すぎる逸話が残されています。この浅間神社は関東一の大きさを誇る茅の輪くぐりでも有名です。
そして忘れてはいけないのが1662(寛文2)年に造営された亀戸天神社です。明暦の大火によって甚大な被害を受けた江戸の街を復興するため、本所に被災者の受け皿として住宅地が整備されました。

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