スマホもガラケーも持たない東京生活 あふれる情報の代わりに得た四つのものとは【連載】大原扁理のトーキョー知恵の和(10)
2020年9月6日
ライフ何とは言えないのだけど何となく息苦しい。そんな気持ちでいる人へ、東京で週休5日・年収90万円台という「隠居生活」を実践した大原扁理さんに生き方のヒントを尋ねる企画「トーキョー知恵の和」。今回のテーマは「東京と『スマホ』」です。
なぜスマホもガラケーもやめたのか
総務省の「情報通信白書」によると、個人のスマートフォン保有率は67.6%(2019年時点)。東京在住の若い世代に限れば、その値はさらに高くなるでしょう。多くの人にとって無くてはならないこのスマホ、持たずに暮らすと果たしてどうなるのか? 東京で週休5日・年収90万円台「隠居生活」を実践した大原扁理(おおはら へんり)さんが、かつての体験を紹介します。(構成:ULM編集部)
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現代の生活必需品、スマホ。
あると便利、という段階をもはやとっくの昔に飛び越えて、支払いや自宅のカギに至るまで、生活のかなりの部分をスマホに頼っている人も多いですよね。
そんなスマホ(およびガラケー)ですが、私はかなり長いこと、意図的に持たないことにしていた時期がありました。
きっかけは25歳のとき、生活費が高すぎる都心暮らしに嫌気が差し、東京郊外の激安アパートに“逃亡”したことです。
以後は社会とのつながりを極力減らし、労働は週2日だけ。月収7万円でやりくりするという「隠居生活」を始めました。
もともと人づきあいがあまり好きではないこともあり、当時持っていたガラケーはここぞとばかりに解約。代わりに、家にネットを引く際、オプションでついてきた固定電話(月々500円)に加入しました。

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